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 【創ろう!元気な浜松】                            平成21121

 

       浜松市議会議員 田口 章 メールマガジン <第32号>

 

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 みなさん、こんにちは。浜松市議会議員の田口 章 です。

 今日から師走。1年なんて早いものですね〜。

 さて、浜松市議会は11月定例会を開催中です。今年最後の定例会

では、生活保護への15億円もの追加補正予算など、世相を反映した

重たい議案もあり、慎重な審議が必要です。

 今月号は、先週視察調査した、埼玉県小鹿野町の「オートバイによる

まちおこし事業」などをご紹介します。

 

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【これは無料のメールマガジンです】

 このメールはこれまでにいただいた名刺などに書かれていたアドレスに

送らせていただいています。毎月1回、メルマガで活動報告をしていきたい

と考えています。お気づきの点や、ご感想などがありましたら、お気軽にお知

らせください。よろしくお願いいたします。

 

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◎目次

 

1.オートバイによるまちおこし事業(埼玉県小鹿野町視察報告)

 ○なぜ奥秩父の小さな町で?

 ○事業破たんも新たなチャンスに

 ○「バイクのふるさと」でまちづくり

 

2.市長への要望(市職員の勤務時間短縮に当たって)

 

3.最近のブログから 「佐鳴湖ウォーク&政治研修」(11/21

 

4.活動日程

 

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1.オートバイによるまちおこし事業(埼玉県小鹿野町視察報告)

 

 先週、埼玉県小鹿野(おがの)町を視察調査しました。ここは日本初、

「オートバイによるまちおこし」に取り組んでいる町です。

 

 

○なぜ奥秩父の小さな町で?

 

 埼玉県秩父郡小鹿野町は、奥秩父にある人口約13千人の山あい

の町。オートバイにゆかりがあるわけではありませんが、首都圏から100km

圏内にあり、豊かな自然環境のもと、従来から多くのツーリングライダーが

訪れる地域でした。

 

 通過ルートにすぎなかった町が脚光を浴びるようになったのは、昨今の

B級グルメの影響もあるのか、この町の食堂で出されていた「わらじカツ丼」

でした。

 これがバイク雑誌やライダーの口コミで広がり、「わらじカツ丼を食べに行く」

という目的地のひとつになったようです。

 ここまでは、どこにでもあるお話ですが、そのような中、平成17年度に初当

選した町長が、「オートバイライダーを温かく迎えたい。オートバイにとってやさ

しい町をつくりたい」と、まちおこし事業にオートバイを活用することにしました。

 

 まず「おがのウェルカムライダーズ構想」として平成18年度から事業に着手。

ライダーが「来やすく・居やすく・また来たい町」をめざし、ハード・ソフトの両面

から取り組みをスタートしました。

 オートバイに対しては、必ずしもすべての住民がウェルカムというわけではあ

りません。そこで初年度の18年度は主にソフト面に取り組んでいます。

 当初、住民の中には「ウルサイ」「危ない」等の声もあったそうですが、交通

安全の推進や青少年の健全育成活動を事業目的に、オートバイ愛好家

組織や地域住民と連携し、理解を深めたとのことでした。

 なお、埼玉県は高校生の「3ナイ運動」を進めていますが、地元の小鹿野

高校は免許取得OKとのこと。こうした事情も事業目的にマッチしたようです。

 

 その後、ハード面では「オートバイ専用駐輪場」の整備を進め、ソフト面では

「ロゴマーク」の活用、「ライダーズマップ」の作成などのソフト事業の充実を図る

など、19-20年度に基盤整備を進めてきました。

 そして平成21年度、官民共同で「ウェルカムライダーズ実行委員会」を設立

する中、5月に「バイクの森おがの」をオープン、本格的にPRを進め、現在に至

っています。

Bike_no_mori_2

 

 ★小鹿野町のHP

  http://www.town.ogano.lg.jp/kakuka/matidukuri/bike/biketop1.html

 

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○事業破たんも新たなチャンスに

 

 とりわけ、ある民間人の協力なしには、この事業は推進できなかったのでは

ないかと思われます。

 その方は鵜飼清志さん。ホンダのOBで、この事業にアドバイザーとして参画し、

ソフト企画のほか、「バイクの森おがの」の運営にも尽力されています。訪問した

当日、たまたまお会いすることができ、さまざまな裏話もうかがうことができました。

(下記写真中央の方。写真をクリックすると拡大できます)

 

Bike_no_mori

 

  「バイクの森おがの」は、ヨーロッパの名車を中心に、150台ほどのオートバイを

展示している「オートバイミュージアム」。自然の中に立つすばらしい施設ですが、

元は「町営温泉」だったとのこと。

 この町営温泉「クアパレスおがの」は、高齢化が進む中、福祉のシンボル的

施設として平成6年に開設されました。

 平成16年に指定管理者による運営に移行しましたが、年間3500万円を超

える赤字が発生する中、平成2012月に休館に追い込まれました。

 

 その後継として指定管理者になったのが現在の会社で、「オートバイによる

まちおこし」とマッチした運営形態を提案、温泉機能を残したまま「バイクミュー

ジアム」として再生されました。この会社へ橋渡しをしたのも鵜飼さんのようで、

まさに人とアイディアが生んだすばらしいマッチングです。

 

 現在、ここを拠点に、いろんなバイクオーナーのライダーズミーティングや海外

バイクメーカーの試乗会を行っており、休日には多くのライダーでにぎわっています。

 

★詳細はこちらのページをご覧ください

  http://www.bikenomori.jp/

 

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○「バイクのふるさと」でまちづくり

 

 さて私たちの浜松。国内では唯一無二の「バイクのふるさと」です。毎年夏に

「バイクのふるさと浜松」というイベントを開催していますが、「バイクのふるさと」と

いう財産を活かしきっているとは思えません。

 

 南区には「スズキ歴史館」があり、天竜区には本田宗一郎さん生誕地として

「ものづくり伝承館」が新たにできます。バイクメーカーも関連業種もたくさん立地

しています。

 こうした財産を活かして、新たなまちおこしにつなげられないものでしょうか。

 天竜区の町と町をツーリングオアシス(休憩所)で結んだり、浜名湖畔の自然

あふれる風景を楽しんだり、いろんな楽しみ方を提供できるのではないかと思い

ます。

 

 「次世代にオートバイを文化として伝えたい」、「浜松は小鹿野にはないすばら

しい魅力をもっているのにもったいない」。鵜飼さんはこのようにおっしゃっていました。

 「バイクのふるさと」として重く受け止め、小鹿野町に負けない文化を創造してい

く必要があると感じています。

 

 ぜひ、みなさんのアイディアやご意見をお聞かせください。

 

★バイクのふるさと浜松2009のHP(ご参考までに)

  http://www.bike-hurusato.com/

 

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2.市長への要望(市職員の勤務時間短縮に当たって)

 

 浜松市議会は1130日に行われた本会議で、市職員や特別職のボーナスを

昨年比0.4ヵ月減額し、年間で4.1ヵ月とする議案など、人事処遇に関する4議案

を“早期議決”しました。

 この中に「日当たり労働時間を15分間短縮し、18時間を7時間45分とする」

というものがありました。

 

 公務員の勤務時間短縮については、平成208月の人事院勧告で「日当たり

15分間」が示されましたが、浜松市人事委員会は、昨年の勧告では「さらに検討」

として見送りました。

 今年の勧告でも触れていませんでしたが、今回、市長から議案として提案され、

全会一致で議決されました。

 

 私たち「市民クラブ」は、労働時間短縮自体はやぶさかではないと考えます。

しかし民間企業で、労働時間短縮を行うには、賃金引き上げ同様、クリアすべき

多くの課題があります。

 たとえば生産性向上のない勤務時間短縮は、残業増など人件費のアップにつ

ながりかねません。

 会派としては議案に賛成した上で、そうした点についてしっかりと対応を取るよう、

市長に対し要望書を提出しました。

 

★要望書はこちら(PDF)

 http://taguchi-hamamatsu.cocolog-nifty.com/blog/files/jitanyoubou.pdf

 

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3.最近のブログから  「佐鳴湖ウォーク&政治研修」(11/21

 

Photo

 

  今日はイイお天気でしたね〜。

 ちょっと風が冷たかったですが、佐鳴湖では300人近い地域のみなさんが集まって

「ふれあいウォーク」が開催されました。

 入野地区社会福祉協議会が主催しているこのウォーキングには、例年、地域の

高齢者のみなさんが多数参加していますが、今年は入野小学校PTAの親子も

100人近く参加しました。

 地域団体のコラボで、人と人がつながりあう、より良い地域をつくりたいものです。

 

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 ところで・・・、「佐鳴湖はキタナイ」と思っている人も多いかもしれませんが、自然

豊かで気持ちのいいところですよ。

 生活排水や農業・工業排水により、リンや窒素が多いことから「COD」という数値

が高くなっているため、ワースト3位という汚名をかぶっていますが、何とか改善したい

ものです。

 

 余談ですが、先日、千葉県我孫子市の手賀沼を視察しました。手賀沼はかつて

佐鳴湖を大幅に上回るワースト1でしたが、さまざまな取り組みで水質が改善してい

ます。

 中でも「スゴイな」と思ったのは、市役所の中に「手賀沼課」という組織(課)がある

こと。強いリーダーシップで、地方自治の世界では有名な、前市長の福嶋氏が、

10年ほど前に設置したそうです(氏は最近、国の「事業仕分け」の映像でよく登場

しています)。

 

 浜松も、「環境企画課・環境保全課・生活排水対策課」ではなく、「佐鳴湖課」

とすれば、市民意識も高まるかもしれませんね・・・^^

 

★ちょっとうれしいニュース(11/29追記)

 

 11/27発表の20年度調査資料(環境省)で、佐鳴湖は「COD9.0で、ワースト4位」

になったとのこと。前年の9.3からわずかながら改善しており、目標のCOD8にはまだ

届きませんが、浄化が進んでいるようです。

 

 こちらの環境省報道資料(PDF)52ページ(55枚目)にデータがあります。

 http://www.env.go.jp/water/suiiki/h20/full.pdf

 

<以下略>この続きはブログをご覧ください。

 http://taguchi-hamamatsu.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/1121-ab73.html

 

 

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4.活動日程 

 

11月の主な活動

 

01() 点字三偉人をたたえる集い

03() 入野地区老人クラブ連合会体育祭

     西区ふれあい広場

05() 厚生保健委員会

     入野地区自治連会議

06() エステック労組大会

07() 入野中火伏の丘楽市(フリマ)

     日本身体障害者水泳選手権大会(トビオ)

     教育キャンペーン街頭活動

08() 入野地区福祉まつり 

     ベルソニカ労組大会

09() 地方分権講演会in静岡

     静岡市議会との意見交換会

10() 入野小学校学習発表会

11() いい日いい声掛けDay(あいさつ運動)

     全員協議会

     連合浜松地協意見交換会

13() 市内福祉施設視察

14() 入野地区社協全員協議会

16() 千葉県我孫子市視察(手賀沼)

18() 本会議

     大都市制度調査特別委員会

19() 教組西区協議会

21() 入野地区社協ふれあいウォーキング    

     スズキ労連政策討論集会

24() アスモ労組中央委員会

25() 埼玉県小鹿野町視察

26() 外国人集住都市会議 in 太田

30() 全員協議会・本会議

     市長要望書提出

 

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12月の主な予定

 

01() 本会議

02() 本会議

03() 厚生保健委員会

05() 入野保育園Kids Festival

     暴力追放市民大会

06() 自主防災訓練

07() どんぐり放課後児童会育成会

08() 森林・林業施策視察 

09() 入野地区自治連会議

11() 全員協議会・本会議

12() みんなでつくる共生社会講演会

13() 行革審傍聴 

14() スズキ協講演会

16()17() 若手議員の会視察

     (和歌山市・大阪市)

19() 大平台フェスタ

25() 政務調査研究会

 

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