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 【創ろう!元気な浜松】                            平成22年9月1日

 

       浜松市議会議員 田口 章 メールマガジン <第41号>

 

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 みなさん、こんにちは。浜松市議会議員の田口章です。

 9月というのに、相変わらず暑い日が続きますね。お身体には十分お気を

つけください。

 9月3日から「9月定例会」が始まります。

 25億円にのぼる土木予算の追加など、総会計ベースで38億円の大きな

補正予算が提案されています。身近な道路整備に関する要望が多いのは

事実ですが、ここもあそこも・・・とやると、財政を圧迫することになります。

 今回は9.5億円の借金増です。必要な事業はやらねばなりませんが、ムダ

の無いようにチェックしていきます。

 

 9月10日(金)14時頃から「代表質問」を行います。傍聴は誰でもできます。

インターネットでも中継していますので、お仕事に差し支えない範囲でご覧い

ただければと思います。

 

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【これは無料のメールマガジンです】

 これまでにいただいた名刺などに書かれていたメールアドレスに、毎月1回、

メルマガで活動報告をさせていただいています。

 お気づきの点や、ご感想などがありましたら、お気軽にお知らせください。

 よろしくお願いいたします。

 

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◎目次

 

1.代表質問のテーマから

 

2.最近のブログから 「鉄人世代」(8/13)

 

3.活動日程

 

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1.代表質問のテーマから

 

 9月10日(金)、14時頃から「代表質問」を行います。ここ数日は、質問項目

の検討や精査でバタバタしていましたが、今月号はこの内容をお伝えします。

 質問テーマは大きく7項目(★マーク)。子育て支援や福祉、環境についても

取り上げたかったのですが、年1回、35分間の限られた時間では、とてもすべて

を取り上げることはできません。選りに選って以下のテーマに絞り込みました。

 答弁者は主に「市長」を指名していますが、その他の答弁者の場合は【 】

で補職名を記載してあります。

 興味のある項目がありましたら、ぜひ、傍聴もしくはインターネット中継などで

ご覧になってください。

 

 

★地域主権改革時代の行政組織のあり方

 

(1)地域特性を活かしたオンリーワン自治体へ

 

 地域主権改革が進む中、今後の基本的な取り組み姿勢と、民主党政権が

進めている「総合特区制度」に取り組む考えがないかを質問します。

 

 ○総合特区制度はこちらをご参考ください

 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/tokku_teianbosyu.html

 

(2)地方行財政検討会議の検討を踏まえた自治体のあり方

 

 総務省の地方行財政検討会議では地方自治法の改正を視野に、地方自

治体の基本構造、議会のあり方や会計制度、監査制度など、今の自治体の

課題についてさまざまな角度から検証しています。

 その中から、鹿児島県“阿久根市”や“名古屋市”など、最近話題となること

が多い「長と議会のあり方」について、やすとも市長の考えをうかがいます。

 

 ○総務省地方行財政検討会議のページ

  http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/chihou_zaisei/index.html

 

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★行政マネジメントシステムの改善

 

(1)PDCAのD(Do)を強化する仕組みの構築

 

 行政でも「PDCAサイクル」という言葉は一般的になりましたが、まだ「PPP」で

終わってしまっているところがあります。

 実行に移す仕組みを強化するため「人事制度の見直し」について質問します。

 

(ア)戦略計画の評価の人事考課への反映

 

 浜松市は、平成19年度から、「戦略計画」をマネジメントサイクルの核と位置

づけています。

 しかし、部局戦略計画(公表)、課戦略計画(非公表)は、部課長が責任者

になっていますが、責任を負う仕組みにはなっていません。早急に導入すべきと

考えます。

 

 ○戦略計画(浜松市のサイト)

   http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/admin/totalplan/totalplan/senryakukeikaku.html

 

(イ)目標管理の導入もしくはチャレンジミーティングの運用強化

 

 以前から「目標管理」の導入を提案していますが、導入されていません。

 当時の答弁で「チャレンジミーティング」が紹介され、目標管理に代わる仕組み

なるのかな・・・と期待しましたが、まだ不十分です。

計画実行の仕組みとして、再度提案します。

 

(2)選択と集中のための政策・事業シートの活用

 

 「政策・事業シート」は、全事業について作成されています。自己評価のほか、

事業仕分けなど外部評価でも使われているのですが、行政には同種のマネジメ

ントツールがたくさんあります。

 チェック中心となっている「政策・事業シート」の使い方を、業務効率化も含めて、

戦略決定ツールとして活用するよう提案します。

 

 ○政策・事業シート(浜松市のサイト)

  http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/admin/totalplan/totalplan/sj_sheet19/sj_sheet.html

 

(3)戦略を進める組織のあり方 【企画部長】

 

 国でも「財務省」と「国家戦略局」の関係が議論になりますが、選択と集中の

時代は、政策的な事業実施を進める企画部門と財政部門の関係が重要です。

 企画部長は、8月20日に浜松市に赴任した総務省の官僚です。浜松市の

ことを聞くのは酷ですが、以前、改革派知事としてならした片山善博氏の下、

鳥取県で財政関係の仕事をしていました。

 斬新な行政運営をしていた鳥取県の話なども交えて今後の取り組み姿勢

ぜひ聞いてみたいと思います。

 

 浜松市では昨年4月から、各部局に「官房機能」を持つ課を設置しました。

 しかしまだ機能を十分発揮できていません。戦略重点化や部局予算配分の

適正化、さらに行政の最大の弱点ともいえる「組織横断的な事業への対応」など

のために、各部局の「官房機能」を強化するよう提案します。

 

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★公会計改革の活用 【副市長】

 

(1)公会計改革による職員意識の改革

 

 昨年の決算審査で、公会計改革の話を出しましたが、まったく理解していない

管理職がいました。何のために公会計改革に取り組んでいるのかを明らかにし、

今後の職員の意識改革の進め方を聞きます。 

 

 ○総務省公会計のページ

  http://www.soumu.go.jp/iken/kokaikei/index.html

 

(2)マネジメントツールとしての会計制度

 

 今年3月、総務省のワーキンググループから「地方公共団体における財務書類

の活用と公表について」が出されました。

 浜松市もモデル都市として積極的に分析に協力しており、こうした財政当局の

姿勢は高く評価したいと思います。

 これらを参考にした今後の活用方法を提案します。

 

(ア)新たな公会計制度の活用は、とりわけ資産経営に有効です。浜松市は、

今後、公共施設の再配置計画に取り組みますが、こうした計画は「総論賛成、

各論反対」なりがちです。

 再配置計画における客観的指標として、B/SやP/Lを活用すべきと考えます。

 

(イ)一方、現在の制度(総務省方式改訂モデル)は、民間会計制度に比べ、

資産評価が甘いことから、さらに厳密な手法(基準モデル)がふさわしいとの指摘

もあります。そうした点の改善はどう図るのかを聞きます。

 

(ウ)活用について、浜松市における経年比較はできますが、他都市比較がまだ

十分できません。対応を考えるべきです。これまでの経緯も踏まえ、浜松市が全

国を主導し、浜松モデルを全国のスタンダードとして活用できるようリーダーシップ

を発揮すべきと考えます。

 

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★行革審意見書へのその後の対応

 

 昨年7月の意見書(「行政区の廃止または削減」「議会の改革」「区協議会の

充実」)提出から1年が経ちましたが、市として特にアクションは示されていません。

 

 とりわけ「行政区の廃止または削減」は非常に重たい内容であり、議会の中で

さまざまな議論があります。こうした重要な市政課題を、広く検討、議論するた

には、情報公開を進め、市民を巻き込んだ議論を進めていくべきと思います。

 うやむやにしないよう、市の姿勢を質します。

 

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★オートバイによるまちおこし

 

(1)夏のオートバイイベントの評価

 

 二輪車業界は非常に厳しい経営環境にあります。こうした中、浜松市では、

これまでもお伝えしてきたとおり、恒例の「バイクのふるさと浜松」に加えて、美術

館・博物館で新たなイベントに取り組みました。

 個人的には、オートバイを産業として捉えるだけでなく、文化と位置づけたこと

大きく評価します。まず、これらの3つの事業の評価を伺います。

 

(2)ソフト事業によるまちおこし

 

 こうした画期的な取り組みを機に、「オートバイ」をまちおこしの素材として取り

上げるよう提案します。

 「バイクのふるさと」はオンリーワンの魅力であり、これをキーワードに文化の醸成

を図るほか、インターネットを使った情報発信、市制100周年企画など、さまざま

なアイディアを活かすべきと考えます。

 

(3)道路空間におけるオートバイ駐車場の整備

 

 オートバイユーザーからは、まちなかに手軽に駐車できるところがあれば、アクセ

スがさらに向上するとの声があります。

 「バイクのふるさと」を象徴するような都市景観にもつなげるべく、鍛冶町通り

広小路通りにある歩道のデッドスペースを活用したオートバイ駐車場整備を提案

します。

 

(4)こどものころからバイクを身近に感じる仕組みづくり 【教育長】

 

 本田宗一郎さんの母校には、ホンダのナナハンが置いてあります。

 小中学生の「ものづくり教育」とあわせ、学校教育にオートバイを取り入れること

を提案します。浜松がオンリーワンのまちであることを授業で取り上げるほか、オート

バイにに触れる機会を通じて、エントリーユーザーの拡大につなげたいと思います。

 

 ○光明小学校(私のブログ記事4/22)

  http://taguchi-hamamatsu.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/422-a57d.html

 

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★オール浜松で進める中山間地域振興

 

 市は今年3月、中山間地域振興計画「山里いきいきプラン」を策定しました。

 コンサルタントに丸投げせず(・・・行政ではありがちです)、職員の手作り計画で

すので、その点は評価したいのですが、あれもこれも・・・と欲張ったため、いささか

総花的になっています。

 実現にあたっては優先順位をつけて進めるべきで、とりわけ、今後はソフト施策

の拡充を図るべきと考え、以下の点についての提案します。

 

(1)定住対策

 

 人口増は困難ですが、一定の移住者の確保は市としても出来る範囲で取り

組むべきと考えます。先月、新潟県佐渡市を調査しましたが、「空き家対策」は

有効な施策です。

 

(2)交流人口増加対策

 

 現実的に最も有効なものは交流人口増。地域資源を活かし、宿泊型も含めた

体験交流ツアーの充実や、地域特性を活かした誘客促進を図るなど、ソフト事業

の強化を図るべきと考えます。

 

(ア)都市内交流の推進

 

 全市的に天竜区の魅力を発信して都市内交流を推進すべく、メニューの拡充

やネットワークの構築を提案します。

 

(イ)広域交流の推進

 

 広域からの誘客は地域の観光協会だけでは困難であり、市全体の観光交流政

策の一部と位置付けるべきです。

 また広域情報発信には、一過性のイベントだけでなく、通年で誘客できるソフト

が必要です。

 ボートやカヌーなど水辺のレジャー、オートバイや自転車のサイクルツーリズム、

あるいは食文化など、浜松の魅力として発信すべきです

 

(3)施設の有効活用

 

 活用可能な教職員住宅を田舎暮らし体験施設として利用してはと考えます。

また、廃校、廃園について、実際の利用料金の高さから、活用に二の足を踏んで

いるケースもあると聞きます。

 政策的に価格や利用条件の緩和などを行い、使いやすくすべきです。

 

(4)農政のソフト化

 

 浜松は農政のソフト化の推進、シティプロモーションへの積極活用が不足してい

ます。間接的に中山間地域振興につながるこうした施策の強化を進めるとともに

先月調査した新潟市の例を参考に、人員や予算面でプロモーション推進セクショ

ンを強化するよう提案します。

 

(5)中山間地域文化の普及広報

 

 浜松市では市内に14館ある博物館の再編を検討しています。各館にはそれぞ

れすばらしい歴史文化を伝えている素材がありますが、まちの住民に中山間地域

への関心を高めてもらうためにも、中山間地域の文化を伝える展示物を浜松市

博物館や市役所、区役所など市街地で展示するよう提案します。

 

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★これからの浜松の教育 【教育長】

 

(1)第2次教育総合計画の策定について

 

 2次浜松市教育総合計画策定にあたり、第1次の評価を踏まえ、どのあたり

を強化していく考えかを聞きます。

 昨年も質問しましたが、第1次の評価は「内部評価」が中心で、改善の視点が

不足しています。こどもにとってより良い計画になっていくかどうかを質問します。

 また、以下の3点は、私が推進してほしい項目として取り上げます。

 

(2)ICT教育( Information and Communication Technology

 

 昨年度の緊急経済対策で地デジTVと電子黒板を導入しましたが、十分活用

されているかを聞きます。

 また、昨年、和歌山市を調査しましたが、タブレットPCを使った授業で高い学習

効果を上げていました、こうしたICT教育の導入・強化を提案します。

 

(3)勤労観を身につける教育

 

 生活保護のシンポジウムでは、こどもの頃に勤労観が育っていないことに問題が

あるという指摘を多くの方からいただきます。

 額に汗して働くことの大切さを、こどものころからしっかり教えることを提案します。

 

(4)発達支援学級の拡充

 

 ADHDやLDなど「軽度の障がい」を持つこどもが増えています。一般的には「特

別支援」といいますが、浜松市では「発達支援」と呼びます。

 発達障がい児への対応として、昨年秋、県教委は「拠点校方式」を表明しま

た。浜松市は以前、「拠点校方式」を進めていましたが、現在はそれを改善し、

地域のこどもは地域で育てるという視点で、ニーズに応じて発達支援学級の拡充

を図っています。

 県教委と市教委の考え方が異なりますが、こどものための制度拡充を求めます。

    

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2.最近のブログから 「鉄人世代」(8/13)

 

 

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 静岡の「ガンダム」が人気のようですが、私にはピンときません。

 私は「鉄人世代」。幼い頃、鉄人28号のオモチャで遊んだもの

です。

 今日は、一度行きたいと思っていた、神戸市長田区を訪れま

した。

 1995年の冬、震災で大きな被害を受けた長田区。当時、私

もボランティアとして、1週間ほど入りました。

 

 あれから15年。新しくなったまちの象徴として、昨年、鉄人28号がお目見えしま

した。鉄人28号の力強い姿と、復興したまちなみがダブりました。

 

 その後、震災を記念して造られた「人と防災未来センター」を訪問。震災への

備えの重要性を再認識しました。

 

*写真をクリックすると拡大します

 

 

◆日ごろの活動はブログをご覧くださいね◆

 

 創ろう!元気な浜松【浜松市議会議員 田口 章

 http://taguchi-hamamatsu.cocolog-nifty.com/blog/

 

 創ろう!元気な浜松 (新たに「はまぞう」に開設しました。内容はほぼ同じです)

 http://taguchi.hamazo.tv/

 

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3.活動日程 

 

○8月の主な活動

 

01(日) 西区消防訓練

     スズキ労連ヤングリーダー研修会

     スズキサポート懇談会

03(火)〜06(金) 会派視察

     (佐渡市・新潟市・富山市・金沢市)

07(土) 入野地区ふるさと夏まつり

08(日) 佐鳴湖クリーン作戦

10(火) 会派総会

15(日) 浜松市戦没者慰霊祭

17(火) 政務調査研究会

18(水) 静岡県市町議会議員研修会

21(土) エコキッズ体験塾 in 堀留川

     バイクのふるさと浜松2010

     JAM浜松南地区協ふれあいトーク

22(日) スズキ労組役員研修会

23(月) 本田技研組合員と語る会

25(水) 文教消防委員会

27(金) 全員協議会

     行財政改革推進特別委員会

     連合地協意見交換会

28(土) アツミテック労組定期大会

     ユタカ技研労組定期大会

30(月) 質問通告日

31(火) 若手議員の会視察(〜9/2)

     (釧路市・根室市・標津町)

 

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○9月の主な予定

 

01(水)〜02(木) 視察(釧路市・根室市・標津町)

03(金) 本会議

     浜松市労働者福祉協議会意見交換会

     本田技研労組浜松支部総会

     入野地区ふるさと夏まつり反省会

04(土) 議員親睦野球大会

05(日) 消防団方面隊訓練

     スズキ労組支部委員研修会

08(水) 市政報告会

09(木) 入野地区自治連会議

10(金) 全員協議会・本会議(代表質問14時〜)

11(土) 浜名湖フォークジャンボリー

12(日) スズキ労連大会

     静岡県教職員組合意見交換会

13(月) 本会議

14(火) 本会議

16(木) 文教消防委員会

20(月) 敬老祝賀会

     スズキ労組定期大会

25(土) ソミック石川労組大会

     入野公民館まつり

26(日) 入野公民館まつり

29(水) 全員協議会・本会議

 

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