浜松市政懇談会
今日、鈴木康友市長以下、浜松市の幹部職員と、市内選出県議会議員の意見交換会「浜松市政懇談会」が開催されました。
浜松市からは、H27年度予算の重点要望として2点、報告案件として2点、紹介がありました。
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重点要望のひとつは「権限移譲の推進に向けた新たな交付金制度の創設」でした。
難しい表現ですが、内容は、二重行政的な制度において、権限を浜松市に移譲するとともに、財源を “一括交付金(ヒモつきでない交付金)” 化してほしいというものです。
制度としては、具体的には「企業立地補助金」などが考えられます。確かに浜松市に進出する企業は、市の補助金と県の補助金を、よく言えばWでもらえます。
しかし行政手続きやスピードを考えれば、同種の資料を市と県にバラバラに出すのではなく、一元化できるに越したことはありませんね。
「市の目線でなく、住民(この場合は法人)の目線で考える」ということですね。面白い意見(要望)だと思いました。さらに勉強してみたいと思います。
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重点要望のもうひとつは「遠州灘海浜公園(篠原地区)及び四ツ池公園の整備」です。
こちらは従来から出されている篠原地区の「野球場整備」に加え、浜松市の公園である「四ツ池」に国際競技ができる“第1種”公認陸上競技場を整備してほしいというものです。
野球場の整備費用は聞くところによると、広島球場で約90億円、名古屋ドームでは約550億円とのことで、大きな幅があります。篠原の場合は用地買収も必要になります。
昨年の県知事選挙で、川勝知事も前向きな話をしていましたので、私も情報収集していますが、県は現在「草薙体育館」の改修事業をやっており、なかなか進む気配はありません。
四ツ池公園陸上競技場はS16年に開設され、S55年に改修されていますが、老朽化の他、施設面積の手狭さが指摘されています。
県西部には「エコパ」がありますが、2019年のラグビーW杯に向けた施設改修の話もありますので、今後のさまざまな動きを見ていきたいと思います。
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報告いただいた「新・総合計画」は、30年後の未来の理想の姿を定め、その実現のため、今、何をすべきかを決定する「バックキャスティング方式」を採用しているとのこと。
30年後を見すえることについてはまったく同感ですが、“理想”だけでなく、現実的なリスクや財政的な見通しも考えるべきじゃないかな…と感じました。
もうひとつの「中心市街地活性化基本計画」は、大丸の件を踏まえ、過度に商業施設に依存しないまちづくりをすべきです。空店舗の活用など、できることから取り組んでほしいですね。
浜松市議会には「浜松市市政に係る重要な計画の議決等に関する条例」がありますので、計画策定前に内容をチェックしてくれると思います。