決算特別委員会②(貸借対照表の純資産)
決算審査にあわせてH25年度の財務諸表が提出されました。
財政課の担当者が苦労して財務諸表を作ってくれますが、なかなか活用ができず、申し訳なく思っています。
今回、「財政健全化を判断する指標の一つとして、貸借対照表の純資産に着目してはどうか」という視点で質問しました。
特に、純資産の部の「財源」のマイナスについてはチェックが必要です。これは資産の形成を伴わない負債によって発生し、最大の要因は臨時財政対策債の増加によるものです。
今回、財政課の職員さんと議論していて、「2-3年後、静岡県は債務超過になる」ことがわかりました。
H25年度の純資産額は6985億円ですが、現在、検討中の統一基準モデルで試算すると、インフラの資産評価額が激減するため、1312億円ほどになるとのことです。
臨財債の発行により、H25年度は「財源」のマイナスが537億円となっており、3年後には純資産を食いつぶしてしまう…ということです。
もっとも、民間企業ではありませんので、県が倒産するわけではありませんが、違和感を禁じえません。
統一基準では、この「財源」が明記されなくなりますので、純資産の中味はわからなくなります。
「総務省が臨財債の発行を続けるために、ワザとわからないようにしているのでは?」との声も聞きます。
財務諸表の見方はさらに研究したいと思います。