総務委員会の再審査
総務委員会を開催し、継続審査となっていた「教育長の任命について」の再審査を行いました。
10:30開会。溝口教育委員会委員長を招致して“秘密会”による質疑が行われました。内容には触れることができませんのでご容赦願います。
13:00からは、当事者である高木桂蔵氏を招致し、公開での審査が行われました。
今回の発端となった逮捕歴の事実確認のほか、教育観などについて質疑が行われました。
その後、県当局との間で提案後の経緯を再確認し、各会派で持ち帰り採決にあたっての確認をすることになりました。
会派「ふじのくに県議団」としても、さまざまな意見はありましたが、最終的に「同意」することを確認。次のような賛成理由を討論し、採決に臨みました。
高木氏本人から意見聴取できたことは、新教育長の選任に当り、議会としての役割を果たすことができたものと考える。
高木氏の所信表明や質疑からは、教育行政の大きな変革期に当り、地域と共に子どもたちを育てていこうという、教育にかける情熱を強く感じることが出来た。
教員経験のなさや教育行政の経験不足に対しては、
まずは「先生の声を聴く」との発言もあり、教職員の待遇改善や、現場本位で教育を作っていこうという理想像を伺うことが出来、今後のトロイカ体制での業務推進が期待できると感じた。過去の「逮捕歴」については、本日の議論の中で、事実であることは確認したが、教育長の欠格事由にはあたらないことや、その事実を持って、高木氏の人格の高潔性を疑うまでのものではないと判断する。
一方、今日は、私人としての高木氏のご発言だったが、今後、教育長として活動していただく上では、
公人としての自覚をお持ちいただき、乱暴な言葉遣いや、本県の地域外交など県の政策推進の考え方をしっかりと踏まえたうえで、ご発言を頂きたいとも感じた。今後、教育長として活動いただく中では、当局をはじめ、トロイカ体制の中でのサポートをしっかりとお願いしたいと思う。
結果的に、私たちと公明党が賛成しましたが、最大会派が反対し、総務委員会では4 vs 5で否決となりました。
今後、本会議(臨時会)で採決が行われます。このままでは4月以降、教育長不在の異例の事態となりそうです。
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本来、高木氏は、もっと早い段階(3/2-5の常任委員会等)で招致すべきでした。
そうすれば11日の本会議最終日には結論が出ており、少しでも早く再選任に取り掛かることができたはずです。半月遅れてしまいました。
2/26のブログで取り上げた「文科省局長通知」には、“教育長の任命の議会同意に際しては、新「教育長」の担う重要な職責に鑑み、新「教育長」の資質・能力を十全にチェックするため、例えば、候補者が所信表明を行った上で質疑を行うなど、丁寧な手続を経ることが考えられること。” と書かれています。
当初から承知していたのですが、副委員長として、もっと強く主張すべきであったと反省しています。