脳を活かす
6月定例会初日の閉会後に「議員研修会」が開催されました。
講師は東大大学院薬学系研究科の 池谷 裕二 教授。藤枝東高校出身です。
テーマは「脳を知って、脳を活かす」。あっという間の1時間半でした。備忘録的に残しておきます。
◆意識と無意識はどっちが重要か?
「意識は“飾り”であり、無意識が重要」だそうです。人間は知らぬ間に集めた情報に沿って行動するそうで、これをうまく操作するのが“サブリミナル映像”だそうです。目に見えなくても、“無意識”は伝わっているようです。
◆記憶力は、覚えるのと使うのとでは、どちらがよいか?
「脳は“入力”よりも“出力”を重視する」そうです。覚えることも大切ですが、それを使う、口に出すことで記憶に残りやすいようです。
◆表情や姿勢が感情をけん引する
「楽しいものを見つけると笑顔になります」が、「笑顔はまわりにある楽しいものを見つける」そうです。ふだんから口角をあげておくと楽しくなるそうですよ。私はいつも“への字口”ですが、気をつけないといけませんね。
「眠い、やる気がでない」なら、逆に身体を動かしてスイッチを入れることが重要。
ガッツポーズをやっていると、力がみなぎってくるそうです。(私はいつもやってます)。
◆記憶力は衰えない
「昔に比べて物忘れがひどくなった…」と思っていましたが、先生の話を聞いて安心しました。そう感じるのは…、
「保有している知識が増えたから」、「覚えようと努力していないから」、「時の進むのが早く感じられるようになったから(子どもと大人で“ちょっと前”の感覚は全く違うそうだ)」、「衰えていると俗に言われるから(そう信じ込まされているから)」だそうです。
好奇心が旺盛だと記憶力も良い(こんなこと言わなかったかもしれませんが、なんとなく文脈でそう感じた)。
◆認知症は想起力障害
忘れるのではなく、思い出せなくなるということ。薬も開発されているらしい(チオペラミド・ベタヒスチン)。(学生が使うとテストの点がアップするかも・・・)
◆遺伝子検査
病気は治療から予防になるかも・・・。やってみようかな・・・。