「トヨタ生産方式」に学ぶ自治体カイゼン
今日は会派の街頭広報活動。県西部と東部で同時に開催しました。
写真は今朝の浜松駅前ですが、午後からは陽が出てきて汗ばむくらいでしたね。
さて、3月末に自治体の業務改善大会に行き、ふと思いついたのが“原点回帰”という言葉。久々にこの本を手に取りました。
私の手元にある「トヨタ生産方式」は2002年発行の第76版。
営業マン出身で労組役員だった私は、当時、畑違いである生産システムの改革についていくのが大変でした。
その時ある人に進められたのがこの本。
読み返してみると、トヨタは高度成長時代から、将来の低成長時代を見越して体質改善を行ってきたことがわかります。
自治体の業務改善に関するヒントとしてはこんな言葉がありました。
「改善はニーズに基づいて行われる。ニーズのないところで行われる改善は思いつきに終わったり、投資効果を得られなかったりすることが多い(自己満足ではダメ)」
「意識革命が不可欠(“改革”くらいではダメ)」
「能率の向上は原価低減に結びついて初めて意味がある(コスト効果を意識する)」
「自らの手で作業標準を書いてみよ(仕事の基本ですね。なぜこうなっているのかやムダな作業が見えてくるはずです)」
「チームワークこそすべて。チームワークは助け合い運動(仕事をひとりで抱え込んではダメ)」
「企業(=組織)が大きくなればなるほど反射神経をうまく設置しなければならない。ちょっとした計画変更にも大脳の命令が出なければやれないようではいけない(自工程完結)」
「二次的に発生するムダがある。たとえば人が多すぎるために、なんとか仕事をでっち上げ、これによって新たな費用を発生させること」
「動くと働くは違う。動きを働きにしなければならない」
「省人化は不必要になったから省く考え方。少人化は初めから少ない人数でやる考え方」
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今、製造業だけでなく、社会全体を取り巻く環境が大きく変わっています。自治体も多様なニーズに応えるために新たな仕事がどんどん増えていますので、ムダな仕事をやめ、非効率な仕事を効率化していく必要があります。
以前のブログでも書きましたが、自治体のカイゼンは職場のコミュニケ―ションアップや人材育成にもつながります。
今年度の静岡県の改善活動をカイゼンしていきたいと思います。