多文化共生の現場
多文化共生のカテゴリーでブログを書くのは久しぶりです(いかんですね・・・)。
浜松市内の県営団地の自治会役員さんが集まり、外国籍住民との共生について意見交換する「地域共生自治会会議」に参加しました。
多文化共生・県営住宅とも「企画くらし環境委員会」の所管なので、最近の状況について興味深く聞かせていただきました。
最初に“愛知県 県営住宅自治会連絡協議会”会長の 川部 様から、愛知県の取り組みを伺いました。
そもそもそんな協議会があることを初めて知りました。静岡県にはないと思います。共通課題についてヨコ連携を取っているんですね。氏は“外国人との共生を考える会”会長でもあります。
ゴミ問題、生活騒音、迷惑駐車の3大課題の解消に向けた地域での工夫をご紹介いただきましたが、結論は外国籍住民と顔を合わせ話をし理解を深めるという粘り強い取り組みだということです。
磐田市で取り組みを推進された元連合自治会長の杉田さんから聞いた“顔の見える関係を作る”という話とまったく同じ。納得です。
参加された市内の自治会のみなさんからは、うまくいっている事例の紹介もありましたが、「言葉がわかる人がいない」、「多国籍化が進んでいる」などご苦労されている様子がうかがえました。
さらに外国籍住民との共生だけでなく、「高齢化などもあり自治会役員のなり手がおらず活動が維持できない」、「子ども会がなくなった」などの声も。
日系人で自治会役員をされている方からは、こどもに「ボール遊びはダメ」というルールを伝えたら、「じゃあどこでやればいいの?」と聞かれたそうです。外国人の子どもに限った話ではありませんが「自分で遊ぶところを探せ」というのはかわいそうですね。
講師からは「公営住宅法」の勉強と「国民生活白書(地域のつながり)」を読むことをお勧めいただきました。「共益費」の徴収などの課題についてもお話を聞きましたので、あらためて調べてみたいと思います。