初モンゴル
8/4-9に初めてモンゴルを訪問しました。
川勝知事をトップとする今年度の静岡県訪問団に議員4人で参加しました。主な視察先とご対応いただいた皆様は次のとおりです。
①大統領府 エルベグドルジ大統領
②教育・文化・化学・スポーツ省 オトゴンバヤル副大臣
③食糧・農牧・軽工業省 セルゲレン大臣
④エネルギー省 ガントゥルガ副大臣
⑤ウランバートル市役所 バトボルド市長
⑥ドルノゴビ県庁 エンフトゥヴシン知事、トゥメンバヤル議長
⑦三菱東京UFJ銀行ウランバートル駐在員事務所 広瀬所長
静岡県はモンゴル国ドルノゴビ県と5年前に友好協定を締結しており、毎年相互訪問事業を行っています。
今回の訪問がこれまでと大きく違ったのが政治体制です。
大統領の任期はあと1年ありますが、7月の選挙で民主党から人民党に政権交代し、国・地方ともに大幅に組織が変わり、これまでの交流事業の継続と新たな人間関係の構築がミッションのひとつでした。
国との関係では、教育分野で大学生の交流促進強化を確認するとともに、農牧軽工業分野はソバ栽培などの技術支援や技術者育成支援などについて意見交換、エネルギー分野は人材育成などを確認しました。
ウランバートル市では、ソンギノハイラハン区と伊豆の国市との交流が実施されており、さらに他の区と県内35市町との連携を検討することが話し合われました。
交流が深いドルノゴビ県では知事が交代、議会もメンバーが一新されましたが、新知事、新議長ともこれまでの交流事業の継続を確認できました。また高校生交流事業を視察(写真)したほか、歓迎の「ミニ・ナーダム=村祭り(写真)」を催していただきました。議長(写真)は11月に訪日を予定しているとのことで再開が楽しみです。
東京三菱UFJ銀行は経済団に同行し訪問。モンゴル経済や輸出入の状況説明を受けました。モンゴルは前政権の経済政策(外国からの投資抑制)により景気が悪化しています。選挙でもこれが大きく影響したとの声も聴かれており、新政権への期待が大きいようです。
日本とモンゴルは今年6月EPA(経済連携協定)を締結しました。モンゴルとしては第1号国ということで、日本への期待は高まっています。
★EPAの概要(外務省のサイト)
上記リンク先を見てもわかる通り、自動車は日本車が多く、なかでもトヨタのシェアが約6割。ランドクルーザーは新車も売れているようですが、現在はほとんどが中古車とのこと。また税制優遇によりハイブリッド車が多く、走っている車の3割ほどがプリウスでした(写真は空港の駐車場)。
ただ人口約300万人と東南アジア諸国に比べ少なく、すぐに通商拡大につながるかどうかわかりませんが、現地の課題は「医療」と「環境」ということでしたので、こうした分野での連携を検討すべきかもしれません。
人材交流、特に若い世代の交流は、双方にとってメリットがあります。将来につながる人材育成を進めていきます。