賀茂地域の広域連携
世間は徐々に夏休みモードですが、日帰りで下田市に行ってきました。電車の中ではビジネス客は私くらいでリゾートを楽しむ家族連れやグループ、カップルばかり…。おまけに現地はクルマが大混雑と、日程の設定をやや誤っちゃったかなという感じでした。
下田市を中心とした“賀茂地域”1市5町では広域連携事業を進めています。まずはこのヒアリング。進捗状況などをうかがってきました。
まず「消費生活センター」の共同設置。今年4月からすでにスタートし、相談件数は昨年を倍以上上回っています。約228万円の救済成果もでているとのことで、賀茂地域の皆さんの安全安心が高まっています。
次に「税の徴収事務」の共同処理。これも今年4月に「賀茂地方税債権整理回収協議会」を発足させました。この動きを受けてすでに収入率も向上しています。
さらに「災害時における人的・技術的支援体制の構築」として、8月1日に「ふじのくに災害復旧支援隊」が発足し、イザというときに速やかに県の支援が行える体制を整えました。
継続案件についても徐々に進んでいます。
東日本大震災でクローズアップされた「地籍調査」について、来年度から共同実施できるよう協議を進めており、同時に研修も進めているとのこと。
教育委員会については、来年度からの「指導主事」の共同設置に加え、「教育委員会の共同設置」も視野に検討すするとのこと。域内には3つの県立高校がありますが、今後の少子化動向や地域振興を考えて小中高のあり方を検討するとのこと。期待できそうです。
私が期待していた「監査事務」の共同設置は少し難しそうな印象でした。5町では議会事務局が監査委員事務局を兼務しており、新たに監査事務に人を出すことに難色を示しているような雰囲気でした。現実的には難しい課題ですが、監査のレベルアップについて検討してほしいと要望しておきました。
このほかにも、新たに「地域包括ケアシステム」「技術職員の共同利用」「公共施設の長寿命化」「水道事業」の検討などが検討され始めたとのこと。
また官官連携だけでなく、官民連携や民民連携による地域活性化にも取り組んでいるとのこと。新時代の行政経営のモデルになりそうです。
もう一つの目的は、地熱発電調査現場の確認でした。先月の環境審議会温泉部会で議論された南伊豆町の地熱発電の調査に関して、一度現場を見ておきたいと思い訪問しました。再生可能エネルギーの研究は必要ですが、自然との共生、生活環境などへの配慮が必要です。