9月定例会 開会
9月定例会が開会しました。会期は10/13までの24日間。主な議案や日程は9/13の記事のとおりです。
今日はまず川勝知事の提案説明がありました。
◆県政の基本理念
「パクス・アメリカーナの時代は終わりを告げ、人々の不安感は増している。」
「価値観は、物質的な豊かさを追求する経済至上主義から、心の豊かさや多様な暮らし方へと変わりつつある。」
「アメリカン・ドリームに陰りが見えており、今こそ「ジャパニーズ・ドリーム」として世界の憧れの対象になる時を迎えている。」
「本県はその先頭に立ち、「フジサン・ドリーム」とも称すべき、県民誰もが幸せに暮らす理想郷“ふじのくに”づくりの実現をめざし取り組みを進める。」
◆地震・津波対策
「熊本地震では避難所運営のあり方がクローズアップされたことから、今後の地震対策に反映させる。」
「地震防災センターのリニューアルを行い、防災先進県に相応しい防災力の創造発信拠点として変革をめざす。」
「建築物の耐震化を加速化させるため、木造住宅の耐震補強工事の上乗せ助成や、中小企業者が行う耐震化工事の支援制度として、融資限度額の拡大(1億円⇒10億円)、融資期間の延長を行う。」
◆スポーツ交流
「リオ五輪・パラでの本県関係のメダル獲得者や入賞者の栄誉をたたえ知事特別表彰を贈る。」
「東京五輪・パラ自転車競技会場へのアクセス道路の前倒し整備を進める。事前キャンプではイタリアのオリンピック協会、ブラジルのアーチェリー教会やフェンシング協会など手ごたえを得ており、誘致実現につなげていく。」
「自転車競技の本場イタリアからサイクリストを招き、10/1小山町ふじあざみラインでのヒルクライム、10/2伊豆半島一周サイクリングを開催し、情報を発信する。」
「ラグビーW杯では、エコパスタジアムで、準々決勝や日本代表戦等の好カードが組まれるようアピールしていく。そのためゴールポスト、電光掲示板、音響設備の国際基準への対応を前倒しで図る。」
◆その他
○地域外交について、6月議会で地域外交の成果を詳しく報告するよう指摘されたことから、この間のモンゴル・ブラジル・台湾との交流事業について、異例の長い説明がありました。
○内陸のフロンティアを拓く取組として、県内全域で取り組みが進んでいることの紹介、富士山静岡空港ターミナルビル増築と空港新駅、中部横断自動車道の早期開通への働きかけなどの説明がありました。
○人財育成の取組として、産業人材の確保・育成や、県立大学における観光人材育成(社会人講座開設や学科設置の検討)を進めるとの説明がありました。
○その他、沼津市の「先端農業推進プロジェクト」、小山町や清水町での企業局の工業用地造成、長泉町の「ファルマバレーセンター」の整備、県立東部看護専門学校への助産師養成学科の設置、世界遺産富士山の保全、駿河湾の「世界で最も美しい湾クラブ」への加盟、伊豆半島地域の振興などの説明がありました。僻んでいるわけではありませんが、県東部関係の取組ばっかり・・・。
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また議員全員の発議により「北朝鮮の核実験に抗議する決議」を行いました。
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なお、本日、平成27年度一般会計、特別会計、企業会計決算が提出されました。詳細は後日報告しますが、概要のみ記載します。
県税収入は4883億円で、前年度の4478億円から405億円増ですが、大きな要因は地方消費税分(346億円)です。
一般会計の県債残高は2兆7099億円で、前年度の2兆7091億円から約8億円の増加。
特別会計と企業会計を合わせた「総県債残高」は2兆8698億円で、前年度の2兆8737億円から約39億円の減。
このうち34億円余は、天竜川左岸流域下水道が磐田市に移管されたことにともない、県債も磐田市に移管されたものです。
それでも総県債残高は、実質的に5億円余削減されたことになります。