行革甲子園
愛媛県主催で行われたユニークな取り組みを視察しました。
その名も「行革甲子園」。全国の行革事例の発表大会です。
愛媛県では、過去2回、市町振興課主催で、県内市町を対象に行革の発表会をおこなっていました。
今年は初の全国大会。担当者は「事例が集まるかなぁ…」とヒヤヒヤしていたということでしたが、110の自治体から104事例の応募があり、熱い反響に驚いた様子でした。
当日はその中からノミネートされた8事例が発表されました(発表順)。
①大阪府池田市
総合窓口の設置から窓口業務の民間委託へ~職員による詳細な業務分析に基づき最適な窓口業務を実現~
②大分市 大分県
全国初!広域連携による公衆無線LANの整備と認証連携
③北見市
北海道
「書かなくていいの?」~証明書の申請をかんたん・スピーディに~
④京都市 京都府
学校跡地活用の促進
⑤福島県伊達市
DTI≪DATE TASK INNOVATION≫ 終わりなき革新~『トヨタ生産方式』を市役所行政へ~
⑥鹿児島県長島町
ぶり奨学プログラム
⑦神奈川県葉山町
葉山町きれいな資源ステーション協働プロジェクト
⑧愛媛県松山市
下水処理場の未利用エネルギー有効活用による歳入増加策
グランプリには北海道北見市が選ばれました。
市役所窓口で取り扱う税や住民票などの申請書類を、住民と話しながら職員が作り、最後に署名をお願いするというもの。
こう聞くだけでは時間がかかりそうですが、実際にやってみると、こっちの方が早いということ。
ケータイショップの手続きをイメージしていただければと思います。
発表には窓口業務を担当していた職員さんも来ていましたが、常にカイゼンし、今に至っているということでした。
これはどこでもできます。そこがグランプリに評価されたようです。
基礎自治体の取り組みが中心ではありますが、その他の発表も参考になるものがたくさんありました。発表事例の資料と110の事例リストはすでにアップされています。
当日の発表資料(パワーポイント)は後日アップされる予定と聞きましたのでご覧ください。
★行革甲子園(愛媛県市町振興課)
主催者の愛媛県 中村 時広 知事は、「三位一体改革をはじめ地方自治体は行革を続けてきた」。「やらされ仕事とやってみたい仕事、どっちがイイかは明らか」。「行革も、知恵の出しあい、工夫のしあいにすべき」。「楽しみながらやってみたら?」と述べていましたが、私もそう思います。
業務の見直しが結果的にコストダウンや生産性向上につながる・・・、そんな改革・カイゼンを進めて欲しいですね。
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写真は、発表に先立って行われた 元サッカー日本代表監督 岡田 武史 氏の講演。今治でサッカーによる町おこしに取り組んでいるようです。サッカーを例に目指すべき組織像をお話しされました。
キーワードは「Enjoy , Our team , Concentration , Do your best , Improve , Communication」。
エンジョイ=リスクを自分の責任で背負うこと。そうでないと前に進まない。言われた通りやってるだけでは面白くない。
自分たちのチーム=誰かのチームではない。自分の役割だけやっていればいいわけではない。0-1ラスト10分は非常時。倒産寸前の会社と同じ。バックも攻めなきゃダメ。経理も営業しなきゃダメ。
集中=今できることをやる。口で言ってるだけじゃダメ。
勝つためにベストをつくす=負けてもいいと思っていたら結果が良くても何も身につかない。勝とうと思って負けても次につながる。
進歩=上のレベルをめざすときには、いったん下がることもある。くじけるな。
コミュニケーション=常に部下に目配りする。最後はTOPの覚悟。答えがわからないことを決断する。
これらを意識し、個々人に“スイッチ”を入れる組織を作れ!
イイ話を聞けました。やっぱ一流はスゴイわ・・・。