LIFE SHIFT
年末年始に読んだ1冊。
「ふじのくにカフェ」をサポートしてくれる大学生から昨年末に紹介してもらった本です。
大学3年生の彼は、就活にあたり将来を見すえ、今後どうしていくべきかを考えるために読んだとのこと。真剣に向き合っているな~と感じ、私も思わず手に取って見ました。
「今、先進国で生まれる子どもは50%を上回る確率で105歳まで生きる。今20歳の人は100歳以上、今40歳の人は95歳以上、今60歳の人は90歳以上生きる確率が50%以上ある」を前提にこの本は書かれています。
これまでの寿命の延びを考えれば、これは現実に近いと思います。
人生100年の時代を迎え、これまでの「教育-仕事-引退」という3ステージの生き方とは異なる生活設計が必要になります。この本では必要と考えられるいくつかのプランを提示しています。
事実、かつて企業の定年年齢は55歳でした。それが60歳になり、再雇用制度が導入され、合わせて年金支給開始年齢は引きあがっています。この流れは変わらないでしょう。
今54歳の私も、少なくともあと40年くらいは生きていくことを前提に人生設計をやり直さないといけませんね。
静岡県が取り組んでいる「ふじのくに型人生区分」は、まさに人生100年時代を先取りしたものと言えます。
加えてICT社会は求められる雇用スキルを大きく変えていきます。企業の形態も変わるでしょう。これから就職する学生は大変です。
“帯”にも書いてありましたが、「こんな生き方をしてはいけない」として「ずっと同じ会社で働こうとする」「起業しすべてを仕事に捧げる」「休日を娯楽にあてる」などを例示しています。
またこの本の内容は個人の生き方の参考となるだけでなく、地域づくりにも応用できると感じました。魅力ある人生設計は、魅力ある地域づくりにつながります。
著者は「無形資産」、「柔軟性に富んだスマートシティ」について触れています。活気ある地域になぜイノベーターが集積するのか、考えていく必要がありそうです。