豊田市のフレックスタイム制度

働き方改革が求められる中、豊田市は「豊田市職員かえる運動」の一環として、H28年10-11月にフレックスタイム制度(以下FT)を試行しました。約1800人の行政職員のうち26部門534人を対象とし221人が利用したとのこと。

豊田市の定時勤務は8:30-17:15で、これまでも、8:00-16:45、9:00-17:45、9:30-18:15の3種類の時差勤務を導入していました。

試行したFT制度は、勤務可能時刻(フレキシブルタイム)を午前7時から午後10時とし、コアタイムは午前10時から午後4時と設定。

中でも「未就学児を養育する職員(育児職員)」と「要介護家族を持つ職員(介護職員)」はコアタイムを、午前10時から午後2時までと短くし、さらに週1日に限り「コアタイム以外の勤務」「週休3日」「最短勤務時間4時間未満」も可能としました。

このあたりの設定は国家公務員の制度に準拠しているようです。

施行後のアンケート結果では、「時間外勤務が減った」は全体で18.2%、育児介護職員では26.0%。「家族と過ごす時間が増えた」は全体10.7%、育児介護職員22.1%。

そのほかに「渋滞回避」17.4%、「その他(通院・自己研さん等)」24.8%など、WLBの確保につながっているようすがうかがえます。

課題は、「出退勤管理」「勤務の割り振り」など管理面と、住民サービスへの影響を懸念する意見が出されており、勤務管理の工夫と対象職場の選択が必要なようです。

今後、本年10月の正式導入に向け制度を検討していくとのこと。全国初の自治体FT導入に向けた取組に注目したいですね。

ちなみに本年、静岡県では時差勤務の時間帯拡大などフレキシブルな働き方を試行しています。WLB(ワークライフバランス)と業務効率化の両面から、本県においても働き方改革を進めていきたいと思います。

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ちなみに豊田市役所の中は「色」を使った誘導がお見事でした。「課の名前」でなく「利用者目線」の表示板もナイスでした。

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