環境エネルギー問題
投票日の今日は「惜春の会」に参加。
この会は慶應義塾大学理工学部出身者による同窓会で、静岡県西部地区では年1回、講演会&懇親会を行っています。
私は法学部出身なので畑違いですが、都合がつくときには参加しています。
今日は理工学部の植田利久教授による講演。
「環境エネルギー問題はどのように克服されてきたか」と題し、技術者・研究者から見た環境エネルギー対策と政策の連携についてお話をいただきました。
1970年の「マスキー法(アメリカの大気環境規制法)」の制定と、それを克服したホンダのCVCCエンジンやマツダのロータリーエンジン(こちらは知りませんでした)の日本企業の技術革新。
さらに日本の排ガス規制とNOx法を通し、法規制が技術革新を促し、政策の実効性を高めてきたことなどをご紹介いただきました。
また「省エネ」については、「やりたいことをガマンしてエネルギーを使わないのは省エネではない。目的を達成するために、できるだけ少ないエネルギーで行うことだ」と言います。
今後の環境問題解決のためには、科学による「課題発生メカニズムの解明」、工学による「対策設備やシステム開発」、そして政策による「規制値設定や研究開発助成」の連携が不可欠とされました。
技術的なことはよくわかりませんが、理想論や理念を並べるだけでなく、将来を見据えたうえで、科学や工学の進歩に合った政策を実施することが重要との示唆をいただきました。
懇談会では、浜松で最先端研究をされている技術者の方とお話することができました。ベンチャー支援の重要さを指摘されました。
「同窓」はありがたいものです。