マーケットインによる農業

浜松市選出の会派メンバー5人で浜松市内の農林業に関する視察調査を行いました。

浜松土地改良区では三方原用水の更新整備の状況、浜北の県立森林公園では施設のリニューアルと今後の活用、都田地区では圃場整備による生産性向上についてお話をうかがいました。

私が興味を持ったのは、サラリーマンから転身した2人の就農者のお話でした。
花卉栽培で成果を出しているS氏は借地のハウス栽培からスタートし品質向上や規模拡大につなげています。
O氏は露地野菜からスタートし、6年目に大規模農業生産法人を立ち上げています。

ふたりとも「プロダクトアウト」でなく「マーケットイン」の発想で事業を進めています。できるものを売るのではなく、売れるものを作るということです。消費者目線での営業努力は並大抵ではないでしょうが…。

さらにO氏は、捨てていた農作物(小さなサツマイモやダイコンなど)も商品にするなど価値創造をおこなっているほか、流通市場創造も進めていました。
農業でもIT活用が進んでいますが、そうでなくても発想の転換で付加価値を高めることができる・・・という好事例だと思いました。

私たちの食を守るためには、フロントランナーを育てると同時に自給率向上が必要です。
農業は得意分野ではありませんが、将来を見据えて何をやるべきか、さらに勉強します。