工業用水道事業の課題
企業局が経営している県東部の工業用水道事業2か所(東駿河湾工水、富士川工水)と駿豆水道を視察しました。
5年前に西部地域の事業所を視察しましたが、東部は初めて。やはり現場を見ることは大切ですね。いくつかの気づきがありました。
東駿河湾工水は、これまで工業用水道事業の屋台骨を支えてきた4番打者でしたが、施設の老朽化に加え、大規模受水企業が撤退したことから、設備能力に対し、現在の供給量が激減し、収支が急速に悪化しています。
そのため、隣接(一部重複)している富士川工水との施設統廃合やオーバースペックの解消など早急に着手する必要があります。給水原価もかなり異なることから、2工水の統合によりいろんなコスト削減策が考えられそうです。
駿豆水道は柿田川の清流を汲み上げ、三島市、函南町、熱海市に供給しています。質・量ともに恵まれた水道ですが、ここも供給能力過剰が課題です。なかなか難しそうですが、計画的にダウンサイジングを進める必要がありそうです。
写真は東駿河湾工水 富士川浄水場から見た富士山。手前は富士川に架かる新幹線鉄橋、奥は工水の水管橋。