AEDの管理に関する行政監査
令和2年度最後の監査委員協議会結果を本日公表しました。
今回は通常の定期監査結果のほか、新たな取り組みとして「行政監査」について報告しています。
静岡県ではこれまで、何か問題が発生したときに定期監査とは別に特別監査として行政監査を行うことはありましたが、定期監査の中でテーマを決めて行政監査に取り組んだのは初めてです。3E監査の強化と合わせ、今年度の特徴的な取り組みとなりました。
静岡県監査委員として初めてとなる「行政監査」のテーマは「出先機関等のAED管理」。今年度定期監査を行った159の出先機関について横断的にAEDの管理状況を調べたものです。
ここでは詳細には触れませんが、知事部局、教育委員会、警察でそれぞれ異なる運用を行っていたことから、経済性や効率性、実効性を考慮し、適切な管理運用体制を確立するよう求めました。
また、土木事務所において不適切な監査結果が多く発生している状況を踏まえ、本庁の管理部局に対し、再発防止策の検討を求めました。
単に「不適切事例が多いのでけしからん」と言うだけでなく、国の国土強靭化対策に基づく事業量の増大や水防業務(緊急対応)の増加など数字に表れるエビデンスに基づく意見を出しています。こうした意見発出も初めてのことです。
内部統制が導入され監査は大きく変わります。私は慣例に基づき、一身上の都合で辞任する予定ですが(笑)、引き続き監査委員と監査委員事務局のみなさんのご活躍に期待します。
上の内容は、後日アップされると思いますので、関心がある方は下記をご覧ください。
なお県の監査委員事務局のサイトは非常に見にくいのですが、これについては先日の監査委員協議会で改善を求めました。
伝わる監査、使える監査が重要です。