防潮堤の現状(視察報告②)
視察2か所目は浜松市沿岸域の防潮堤。2020年3月の本体完成後、有事には市民の安全を守り、平時には散歩やジョギングなどを楽しめる場としての機能が期待されています。
この日は保安林の整備を進めている篠原地区とコンクリート被覆の舞阪地区を視察しました。
新たに植えられた黒松やシャリンバイなどが徐々に育っていますが、個人的には“松枯れ”対策を急ぎたいと考えています。浜松市の名にもなっている太平洋岸の松林ですが、ここ数年、松くい虫の被害が甚大で、枯れた木の伐採処理が進んでいません。
また舞阪工区では、雨水の影響で被覆した砂が侵食されCSG本体が露出しているところがあり、麻土嚢で水の流れを誘導するなど対策を進めていました。またこの日は行きませんでしたが、中田島砂丘では風で砂が飛ばされてCSG本体が露出しているところがあります。
防潮堤は「造って終わり」ではなく、今後長きにわたって施設を維持していかなくてはいけません。
これまで寄附金や植樹など市民のみなさんの協力をいただいてきた防潮堤ですが、今後も住民協働で維持していくことを考える必要がありそうです。「馬込川水門インフォメーションセンター」のようなコミュニティ施設も一考かもしれません。今後も住民協働のしくみを考えていきます。