アリモドキゾウムシ対策

【田口】

昨年10月、浜松市西区においてアリモドキゾウムシの発生が確認された。

アリモドキゾウムシはサツマイモなどの害虫で、緊急防除の対象害虫に指定され、日本では沖縄県全域と奄美群島、トカラ列島、小笠原諸島に生息している。

鹿児島県指宿市や高知県室戸市で確認されたことがあり、根絶に数年を要した地域もある。

本州初の事例となった本県として、アリモドキゾウムシ対策に慎重に取り組むべきと考える。

【桜井 農林水産担当部長】

昨年12月に県や浜松市、JA、農業者等で構成する協議会を設置し、関係者の協力体制を強化するとともに、発生状況調査や、農業者への防疫対策の周知、寄生するおそれのある植物の処分など、根絶に向け取り組んでいる。

サツマイモに加え、空心菜やアサガオなど本害虫が寄生するヒルガオ科の植物については、緊急防除開始後、規制区域内での作付けが禁止される。

生産者やJA等に情報提供を行うほか、一般家庭や学校でも見られることから、自治会を通じたチラシの全戸配布、販売店や教育機関等への訪問、ホームページなどで注意喚起や協力を呼び掛けていく。

再発防止と被害拡大を防ぐため、国と連携して侵入ルートや原因究明の調査を継続するとともに、トラップ調査を未発生の地域にも拡大できるよう国と協議を進めていく。