リニア中央新幹線への対応
JR東海は、国の有識者会議の中間報告で「県外流出量を大井川に戻す方策については、今後、静岡県や流域市町等の水資源に対する不安や懸念を真摯に受け止めた上で、関係者の納得が得られるように具体的方策などを協議すべきである」と指導されている。
JR東海の姿勢は有識者会議の指導の通り、真摯な対応に変わってきたか。JR東海に対し、今後、県はどのような姿勢で対話に臨んでいくか。
田代ダム取水抑制案は、JR東海が提案し10か月が経とうとしているが、実現可能性が確認できていない。
また、山梨県側から行う高速長尺先進ボーリングについても議論されないまま、突然、計画が示された。
県境付近で静岡県の水が流出する懸念があることから、1月31日、JR東海に対し本県の水資源に影響のある範囲を科学的に定めた上で実行するよう要請した。
これらのことは真摯な対応とは思われず、JR東海の姿勢に疑念を抱かざるを得ない。
JR東海には、改めて流域住民の不安や懸念、南アルプスの持つ特殊性を意識していただき、問題の解決に取り組んでいただくことを強く望む。