夏のお勉強③
30日は長野県へ。三条市は単独視察でしたが、この日は会派メンバー4人が合流しました。
北陸新幹線の延伸もあってか、観光客がたくさんいらっしゃいましたが、高原の涼しさを感じることはできませんでしたね・・・^^;
視察先は2ヵ所。下記は備忘録です。
①★いじめ防止対策推進条例(長野県庁)
ふじのくに県議団は「子どもをいじめから守る条例」の制定をめざしています。その参考にするため、今年4月から施行された長野県の条例制定に向けた取り組みを調査しました。
平成25年の「いじめ防止対策推進法」の制定を受け、各地で条例検討が進められていますが、協議会設置条例にとどまっているところがほとんどで、総合的な政策条例を持っているところは、都道府県では東京都、千葉県に続き長野県が3つ目だと思います。
長野県は、児童福祉政策の一環として昨年度「長野県の未来を担う子どもの支援に関する条例」を制定しています。その中でも「いじめ防止対策」が書かれており、重複感もありましたが、教育委員会でも対応すべく条例を制定したようです。
教育委員会内だけでなく、官民協働組織である「いじめNO県民ネットワーク長野」や「いじめ対策連絡協議会」などからヒアリング、さらにパブコメなどを踏まえて条例を策定したとのこと。こうしたステップを参考にしたいと思います。
条例の内容は今後検討していきます。
②地域医療の推進(★佐久総合病院)
医療福祉系はどちらかと言えば不得手な政策分野ですが、そういう分野こそ勉強が必要。同僚議員に勧められるまま訪問しました。
医療介護とも、これまでの施設型から在宅型に移行していくと思いますが、静岡県はまだまだ在宅支援が遅れています。私はどちらかと言えば、「介護」を中心にみていましたが、「医療」も重要ですね。
佐久総合病院は農協(厚生連)が母体で、「高度医療」と「地域医療」の両方に取り組んでいます。特に「地域医療」は先進的で、佐久地域は全国でも訪問看護の利用者が多く、さらに自宅での看取り(死亡)の割合も高いようです。
病院内に「地域医療連携室」を設置し「医療と介護の連携」や「開業医との連携」、「地域住民との連携」などを進めています。また実際の現場では「地域ケア科」を設置し、地域に根差した訪問看護を行っています。
カギは“人”ですね。お話を伺った看護師長さんと保健師長さんからは、ものすごい情熱が伝わってきました。
加えていえば、創始者の若月俊一氏がすばらしい人物だったようですね。
病院HPにも氏の個人史(農民とともに)というコーナーがありますが、本も読んでみたいと思っています。