グローバル人材育成
埼玉県は平成23年度に「グローバル人材育成基金(10億円)」を設置しました。
目的は、「海外にチャレンジする高い志を持つ若者の海外留学支援など、埼玉県の産業振興に資するグローバル人材を育成するために要する経費の財源に充てるため」とし、さらに「基金の設置により、産・学・官が連携し、埼玉から世界へ羽ばたくグローバル人材育成のムーブメントを起こし、広く県内企業や県民に寄付を呼びかける」としています。
上田知事の強い意向だったようですが、10億円もの拠出金は、リーマンショックや東日本大震災という当時の社会情勢を考えると相当な覚悟を感じます。
今でこそ文科省も「★トビタテ!留学JAPAN」を進めていますが、国に先行してこれだけの取組をしたことに敬意を表します。
主要事業は、「大学生と高校生を対象にした“埼玉発世界行き”海外留学向け給付型奨学金(4コース)」や帰国後の「キャリアアップ研修」、「高校生の海外有名大学への短期派遣(10日間)」、「大学生の海外インターンシップ(2-3週間)」、「中小企業の若手社員の海外研修」など。
このほかにも基金事業として、「グローバル人材育成センター埼玉」の運営や、埼玉県内の施設を使っての「疑似留学体験(グローバルキャンプ)4泊5日」などを実施しています。
グローバル人材育成の必要性は私も以前から提案しています。
このほかにも2012年9月議会でも取り上げています。
静岡県では“教育長が変わった”ということもあるかもしれませんが、今後、関連事業が進んでいきそうです。
9月定例会の補正予算案には、「高校生海外インターンシップ推進事業費」が提案されています。45人の高校生を対象に、県内のグローバル企業の海外工場で就労体験をするというものです。
まずは一歩前進!と評価します。しかしまだ “点” に過ぎません。
静岡県としてどんなグローバル人材を育成したいのか、小-中-高-大を通してのスキームを作るべきはないでしょうか。
ふじのくに県議団では、今後、「グローバル人材育成を支援する条例」の検討を進めていきます。そうした観点で取り組んでいきたいと思っています。