川根高校の留学生
会派メンバー5人と天竜区選出の浜松市議会議員1人で、静岡県立川根高校を訪問しました。
リンク先のサイトでもバナーで紹介していますが、川根高校は“留学生”を募集しています。
“留学生”といっても外国人ではありませんよ。
川根高校がある本川根町は、人口約7000人。高齢化率は県内トップの45.8%の過疎地域、いうまでもなく少子化の真っただ中にあります。
しかも金谷駅から大井川鉄道で1時間かかりますので、通学可能範囲は川根本町と島田市の一部に限定されます。
そこで子どもの数が少ないことを逆手にとり、きめ細かな学習指導を基本に、町の協力を得て「中高一貫教育」を実施してきました。
しかし町内だけでは生徒が集まらず、3年前から県内各地から学生を集めることにしました。
初年度のH26年は、2人が“留学”。町民宅への下宿のほか、元診療所を改築した“寮”に住みました。
H27年は10人、そしてH28年(今年)は何と24人が“留学”!
現在、学年ごとの人数は次のとおりです。合計(地元+留学)
3年 40人(38人+2人)
2年 48人(38人+10人)
1年 64人(40人+24人)
今年大幅に増えたのは、いわゆる“寮”を新築したことが大きいですね。
「奥流(おうる)」と名づけたこの宿泊施設は、正式には「若者交流センター」で、“留学生”だけでなく、さまざまな若者のニーズに応える目的で造られた施設です。
MAX34人を受け入れできますが、すでに24人が入居してしまい、2棟目を検討中とか。
“留学生”の受け入れでは、隠岐の島の島前高校が有名ですが、川根高校も首都圏からそう遠くありませんし、カヌー競技も強いので、県内だけでなく首都圏からも留学生が期待できるのではないでしょうか。
工夫次第で中山間地域の活性化は可能ですね。