MBARI(アメリカ視察4)
今回の視察で望外の発見が「MBARI」でした。
「モントレー湾 水族館 研究所(Monterey Bay Aquarium Research Institute)」と呼ばれるこの施設。「水族館に行ってラッコでも見るのかな・・・」と事前調査をサボっていたのですが(恥)、行ってビックリ、ここはヒューレット・パッカードの共同創始者であるデービッド・パッカード氏が設立した財団により運営されている、深海を含めた海洋生物を研究する最先端施設でした(水族館ではありませんでした・・・^^;)。
パッカード財団が運営している「モントレー水族館」という施設も実際にあるのですが、まったく勘違いしていました(県議会の視察ですから…)。
実は私、海の生き物が大好きです。特に未知の深海生物には興味津々です。NHKなどで放送されるそうした映像の多くが、MBARIで撮影されたものだそうです。ラボには磁気テープ時代からの映像資料が保管されており、最新の深海ライブ映像も見せていただきました。ライブ音声が聞ける装置もあり、モントレー湾のクジラの鳴き声も聞かせていただきました。
またここでは地球環境やエネルギー、地質学の研究施設と調査データを共有するなど連携しているとのことでした。
静岡県では、「マリンバイオテクノロジー」を活用した産業成長戦略を進めています。「マリンバイオテクノロジー」とは聞きなれない言葉ですが、微生物や魚など海の生き物が持っている特性を、産業や環境に活用する技術です。今夏には「マリンオープンイノベーション(MaOI)プロジェクト」がスタートしました。
モントレー湾と同じような急深の駿河湾があり、清水港には「地球深部探査船ちきゅう」が停泊しています。海でつながっている太平洋の東西で新たな結合ができればと感じました。