フラワーパークとガーデンパーク

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浜松市議会の時所属していた「市民クラブ」の仲間が「あしかがフラワーパーク(以下FP)」に行くと言うので同行させていただきました。

「あしかがFP」は民間施設です。園長は塚本こなみさん。塚本さんは「藤」をテーマにした園づくりや変動料金制の導入などユニークな経営で、20万人ほどだった入園者を100万人ほどに伸ばしたそうです。

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塚本さんはその手腕を評価され、公募により4月から「はままつフラワーパーク」を運営する公社の理事長に就任されます。

今日は塚本さん本人に園内を案内していただきながら「あしかがFP」の運営の考え方を聞くとともに、「はままつFP」の今後の運営などについてお話をうかがいました。

「はままつFP」は浜松市の事業ですので、県議会は関係ないと思われるかもしれませんね。でも決して無関係ではありません。むしろ市議会議員を経験したからこそ、大きな問題をはらんでいると感じています。

私の問題意識は“二重行政的”になっている「はままつFP」と「浜名湖ガーデンパーク(GP)」のあり方です。

「はままつFP」は浜松市、「GP」は静岡県が管理運営しています。

よく似たコンセプトを持つ施設ですが、前者は有料、後者は無料(=税金による運営)という大きな違いがあり、しかも「GP」ができた後「FP」の入場者が激減し、市の持ち出し(税負担)が問題視されています。

「FP」についてはこれまで行革審でも議論されてきましたが、私はこの問題にメスを入れるチャンスが、来年4月からおこなわれる「浜名湖花博10周年記念事業」だととらえています。

「記念事業」は「はままつFP」と「GP」両方を会場に行われます。現在、実行委員会を立ち上げて「記念事業」の内容を検討しており、実行委員会には県や市、その他多数の事業関係者が関与しています。

先の2月定例会の建設委員会で、この実行委員会について、「せっかく立ち上げたのだから、将来のあり方まで含めて議論すべきではないか?」と質問したところ、県当局から非常に前向きな答弁をもらいました。

来年のイベントに向けた事業内容の検討はもちろん、イベント後のあり方まで、タテ割り行政の目線でなく、市民・県民そして利用者の目線に立った議論をすべきです。

今日は塚本さんからいくつかのヒントをいただきました。今やれること、将来に向けてやるべきことを考えていきます。

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余談ですが、今日の入場料は400円(次回200円割引券付)。日替わりの料金は「藤」が見ごろとなるGWには最高1700円になるそうです。しかし入園者はむしろ1700円の料金を喜ぶとか・・・。

通常の施設なら料金変動制は考えられませんが、花という“生き物”を扱っている施設だからこそ“旬”があり、日々、状況が変わります。その“付加価値”が受益者負担を適正化するということです。

塚本さんお勧めは、夜のライトアップされた藤を見た後、近隣で一泊して、翌朝、陽光の下で2度楽しむというプラン。数時間滞在しても飽きないとのことでした。

入場料1700円の「あしかがFP」を見に行きたくなりました。はままつFPの運営にも期待したいと思います。

★あしかがフラワーパーク

★はままつフラワーパーク (リニューアルしました!)

★浜名湖ガーデンパーク