人口減少に立ち向かい地域活性化と行財政改革を
6月26日(金)、本会議一般質問に登壇しました。概要をご報告します。
1.ものづくり産業を基盤とした次世代産業の育成
本県経済を支えてきたものづくり産業は、CASE、SDVなど技術革新の進展により大きな転換期にある。中小企業への影響も大きく、AIや先端加工技術などのディープテックを活用した次世代モビリティ創出や航空宇宙分野への参入が重要となる。こうした中、成長の鍵となるディープテック・スタートアップとの連携強化について県の見解を問う。
【答弁 斉藤経済産業部長】
EV化やSDV化の進展により中小企業は次世代対応や新分野進出が急務であり、ディープテックの活用が不可欠と認識している。県は生成AI等を活用した実証や首都圏イベントなどでスタートアップとの協業を促進している。さらに県内大学発スタートアップや金融機関等と連携し、新たなモビリティ需要へ対応するとともに、空飛ぶクルマ分野などでサプライチェーン構築を進める。
2.インドとの連携強化
急成長するインドは将来の経済大国として存在感を高めており、人口構成や市場規模からも県内産業にとって重要なパートナーである。 一方、人財不足が進む本県では高度人財確保や産業支援の観点から広域的な取り組みが不可欠である。友好協定を結ぶグジャラート州を軸に、経済分野を中心とした連携強化と将来的な幅広い交流展開について県の方針を問う。
【答弁 鈴木知事】
インドは人口・若年層ともに多く、経済成長が見込まれる重要な国であり、県としても高度人財確保や企業進出支援の観点から重視している。グジャラート州を中心に交流を進め、人財マッチングやスタートアップ招聘、ビジネスミッション派遣などを実施し成果も出ている。今後は市町と連携し取組を加速し、介護や教育、観光など多分野へ交流を拡大していく。
3.行政サービス提供体制と人財採用
人口減少と人財不足が進む中、行政サービスの維持が大きな課題となっている。小規模自治体では単独対応が困難な事業が増加しており、今後は事業主体の在り方や人財確保が重要な論点となる。県と市町が連携し、持続可能な行政サービス提供体制の構築と人財確保にどのように取り組むのか見解を問う。
【答弁 縣総務部長】
国の議論と並行し、本県でも賀茂地域広域連携会議に専門部会を設置し、持続可能な行政サービス体制の構築を検討している。そこで得た成果を全県へ展開する方針である。また人財確保についても県と市町が連携する研究会で採用手法の研究や具体策の検討を進めており、今後も連携を強化し持続可能な体制構築に取り組む。
【再質問】
水平・垂直連携が進んでいない現状への認識を問う。
【再答弁 縣総務部長】
これまで具体的対応が進まなかったと認識しており、課題解決に向け議論を加速する。
4.官民連携・共創の推進
将来を見据えると行政サービスを税財源のみで担うことは困難であり、民間活力の活用が不可欠である。PPPに加えPFSやSIB、不動産証券化など手法は多様化しており、ハード・ソフト双方での活用が必要である。またスタートアップとの連携も重要である。こうした状況を踏まえ、新たな官民共創指針を策定し全庁的に推進すべきと考えるが見解を問う。
【答弁 青山財務部長】
少子化により職員減少が見込まれる中、民間活力の活用は不可欠であり、PFIやPFSなどの導入を全庁に促している。「官民連携実践塾」や実証実験事業により市町やスタートアップとの共創も推進している。現行指針は多様化に対応しきれていないが、まずは既存事例を共有し実践を重視し、必要に応じて指針見直しも検討する。
【再質問】
指針を明確化し全庁に展開すべきではないか。
【再答弁 青山財務部長】
まず事例共有を徹底し、浸透状況を見て指針改定を検討する。
5.財政健全化の推進
これまで行財政改革を提案してきたが、財政悪化が進み、県全体での抜本的対応が必要である。中期財政計画工程表は評価するものの、効果発現には時間を要し、不断の事業見直しが重要である。そのためには財政の見える化と共有、部局長の主体的判断による“ビルド&スクラップ”が不可欠。具体的な仕組みと運用について県の見解を問う。
【答弁 青山財務部長】
枠配分方式により部局長の主体性向上を図ってきたが、十分な意識改革には至らなかった。中期財政計画工程表により財政状況を見える化し、部局長会議で共有しているほか、LGX視点での見直しを指示している。執行段階でもビルド&スクラップを求め、さらにAIを活用した客観的検証手法を検討し、実効性ある財政健全化を進める。
【再質問】
具体的仕組みと、部局長としての実践経験を問う。
【再答弁 青山財務部長】
工程表を共有しビルド&スクラップで対応する。部局長には責任明確化、重点の提示、丁寧な説明が重要と認識している。
【意見】
もうひとつ重要なものがある。それは「情熱」である。県民幸福度日本一をめざし頑張ってほしい。



