津波避難タワー
全国初といわれる“歩道橋型”の津波避難タワーです。
昨年6月に建設中の工事現場に行きましたが、完成してからは行っていなかったので、一度、見てみたいと思っていたものです。
デッキの高さはTP+9.6m、628㎡の広さを持ち、約1200人が収容可能です。
工事費は4.5億円と通常の津波避難タワーに比べて高価ですが、平時にもオープンになっているところがイイですね。
ただし、すぐ近くの交差点に横断歩道がありますので、歩道橋として使う人はあまりいないのではないか・・・と思います。
隣の公園でグランドゴルフをお楽しみの方々がいらっしゃいましたので、お話を聞きました。
「これができて安心だね」、「自宅よりも公園のほうが安全だよ」、「海のほうで、あと3ヵ所造ってるよ」などなど・・・。地域のみなさんからは安心感がうかがえました。
吉田町は南海トラフ巨大地震が起きた場合、沿岸部には10分以内に1mを超える津波が押し寄せると想定されています。
この避難タワー付近は、県のGIS情報システムを見ると、約17分後に30cm、30分以内に最大約2mの津波が来るという想定です。
★県GISシステム (静岡県統合基盤地理情報システムのサイト)
吉田町は、今年度中に、歩道橋型を含めて15ヵ所の津波避難タワーを整備しています。詳しくはこちらをご覧ください。
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先日、袋井市の「湊命山」も見てきました。
こちらは避難タワーよりもさらに大きな規模で、平時は公園として楽しめます。
こちらも県のブログに情報があります(こちらからどうぞ)。
浜松市では防潮堤整備が進んでいます。被害軽減が見込まれますが、これに頼ることなく、常に“逃げること”を想定して備える必要があります。お忘れなく。