仙台空港の経営改革
県庁では仙台空港の経営改革についてうかがいました。
仙台空港の平成25年度の利用者は約316万人。富士山静岡空港とはケタが違いますが、“民営化”を検討している点は同じです。一歩先を行く仙台空港の事例は参考になります。
仙台空港は震災後の平成24年度から、民営化の検討を始めました。
その後、法改正により「運営権譲渡」が可能になり、平成28年度の移行に向け取り組みを進めています。
運営権譲渡の期間は最長で65年。
空港ビルを運営する「仙台空港ビル(株)」と貨物を取り扱う「仙台エアカーゴターミナル(株)」の三セク2社の株式を譲渡するとともに、滑走路に運営権を設定、着陸料などを事業者が設定出できるようにします。
2社の資本金は合わせて約46億円ですが、約57億円の株式譲渡価格に対し10社ほどが手をあげているとのこと。
今後、資格審査を行い来年夏頃に優先交渉権者が決まる見込みです。
富士山静岡空港も5年後を見据えて取り組む予定ですが、いかに経営健全化につなげるか、さらに研究していきます。
岩沼市では、防潮堤と「千年希望の丘」を視察。
2年前にも近くに来ましたが、国交省の直轄事業として進めている防潮堤建設計画30kmのうち、すでに25kmが完全したとのこと。
復興の道のりはまだ遠いですが、速やかな安全確保に期待したいですね。