RESAS(地域経済分析システム)

「RESAS(地域経済分析システム)」は地方自治体が「総合戦略」を策定する際の情報支援ツールで、「ビッグデータ(企業間取引や人の流れなど)」を解析し、見える化したものです。

★RESAS(注:ブラウザはGoogle Chromeしか見られないようです)

見ていると結構時間つぶしができます(あまりヒマないんですが…)。たとえばこんなデータがあります。

◆人口マップ

20femaleグラフは「2014年 静岡県の20代女性の転入・転出」の状況です。

東京都1329人、神奈川県646人、埼玉県143人など首都圏への転出超過の状況が一目でわかります。

このほか市区町村別の情報もあり、私が住む浜松市西区の2014年の転入超過は山口県防府市267人、埼玉県熊谷市113人など遠方が多く、一方、転出超過は浜北区136人、中区133人など近隣地域が多いことがわかります。

Pyramid

以下、転出超過をみると沖縄県那覇市、青森県三沢市、北海道千歳市、福岡県筑上町などが続きますので、転入転出とも航空自衛隊関係者の方が多いことがわかります。

このほか2040年の人口ピラミッドも載っています。ちょっと恐ろしくなります。

◆観光マップ

2014westword2014年 浜松市西区の“ある地点(?)”に2時間以上滞在した人が、どこから来たかを示した“花火図”です。

基礎データがよくわかりませんが、関東圏、関西圏が弱いんだな~と思います。もうちょっと分析しますが、交流人口増加対策に使えると思います。

◆自治体比較マップには、企業数や製造品出荷額などのデータが載っています。

実はRESASには“隠れマップ”があります。

◆産業マップ

私たちはこのマップを見ることができません。“限定メニュー”で一部の職員しか利用できないとのことです。

民間調査機関などのビッグデータを利用して、産業構造や企業間取引を分析し、地域産業政策の立案に使おうというものです。

利用可能性としては、

「地域経済を支える主要産業を分析し、域外から稼ぐことができる産業を育成」したり、

「取引状況を分析することで、自治体間でビジネスマッチングの機会を拡大」したり、

「サプライチェーンを分析し、企業誘致」につなげたり、

「地域経済を支える企業や成長企業を把握することで、有効な企業・産業支援策」を講じたりすることなどが考えられます。

みたいな~、これ・・・。