9月定例会 常任委員会の質問【②文化・観光部関係】

「企画文化観光委員会(文化・観光部関係)」における私の質問は次のとおりです。

●浜名湖への誘客促進

Q.浜名湖花博2014を機に誘客を図るべきだが、まだ(所管部門の)経済産業部中心の活動に思える。観光部門としてどう進めていくか?

A.県、市町、観光協会等で構成する大型観光キャンペーン推進協議会で、首都圏、中京圏や富士山静岡空港の就航先でイベント出展による花博PRを行うとともに、ラジオによる後方も予定している。東京や名古屋の商談会でも商品造成を働きかけている。

Q.富士山への来訪者に広く県内を周遊してもらうことが必要。富士山や浜名湖を結びつけることが大切だが、具体的な観光施策として進め方を聞く。

A. 現在検討中の「ふじのくに観光躍進基本計画」で地域別計画を策定する。富士山世界遺産登録効果を狙って県内の周遊に結びつけていくことを狙いに作業を進めている。

<要望>花博開催まであと半年しかないので早急に進めてほしい。進捗状況を次回チェックしたい。

●インバウンド事業の拡大

Q.東南アジアからの誘客は、すでに空港を持つ自治体間の競争が始まっている。札幌や仙台は積極的にシティプロモーションを展開しており、本県は立ち遅れている。観光戦略を再構築する必要はないか?

A.タイ、マレーシアでビザの取得が緩和され訪日需要は大きい。東南アジアからの旅行客は、旅行日数が長く、多くの観光地を巡る周遊型の旅行形態となっている。東南アジア事務所と連携して、観光展への出展や観光説明会の開催などを通して本県のPRを行っていく。

●留学生支援

Q.タイの大学を訪問したが、日本語がネックで、留学生は英語圏である米英を向いている。①「日本語学習」ができる体制整備、②「英語での授業」が望ましいが、どう進めていくか?

A.大学コンソーシアムなどの場で大学側と検討していきたい。日本語教育を行っている専修学校等との連係も必要と考える。

Q.経済的支援、特に住環境支援と奨学金制度の充実が必要と考えるがどう取り組むか?

A.県は、直接、留学生個人への支援はしていないが、国際交流や産業振興の観点も含め取り組んでいきたい。大学コンソーシアムの中で話をしていく。

<要望>新潟県では奨学金制度を持っていると聞く。研究してほしい。

Q.大学間協定校を増やしていく必要があるが、時間がかかると聞いた。県としてどう働きかけていくか?

A.大学の主体的な取り組みが必要となる。県は環境づくりをおこない、県内大学のPRや橋渡しをやっていく。

●文化振興

Q.総合計画の評価で「1年間に芸術や文化を鑑賞した人の割合(63.4%)」と「1年間に芸術や文化の活動を行った人の割合(20.2%)」が、ともに達成度が「C」評価と低くなっているが、どう受け止めているか。

A.目標達成は厳しいと受け止めている。文化政策審議会では、この指標が施策の成果を評価するのにふさわしいかどうか指摘されており、県の文化政策を適正に評価できる指標や評価の仕方を検討する。

Q.静岡県文化財団のこの数値における役割は?

A.県の文化振興政策の方針に基づき、具体的に進めていくのが文化財団(やSPAC)という役割分担をしている。文化財団は、県の重点施策である「こどもが本物の文化に触れる機会の充実」などについて、グランシップを拠点に公演などを実施している。

<要望>文化財団は経営の見直しが必要と考える。他県の類似施設を参考に、ベンチマークを適切に設定してほしい。財務諸表を事業ごとに出してほしい。

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このほか富士山世界遺産の構成資産の保全や観光ガイドの養成、県立大学法人の経営状況などについて質問しました。