国土のグランドデザイン

昨日、増田寛也 元総務大臣が講話の中で「国土のグランドデザイン(骨子)」を紹介していました。

★国土のグランドデザイン(国交省のサイト)

これは2050年を見すえた国土づくりを示したもので、3月に骨子がまとめられたものです。

◆「時代の潮流」として次の5点を挙げています。

 1.急激な人口減少・少子化、高齢化

 2.グローバリゼーションの進展

 3.巨大災害の切迫、インフラの老朽化

 4.食料・水・エネルギーの制約、地球環境問題

 5.ICTの劇的な進歩、技術革新

まさにそのとおりですね。特に人口減少は静岡県でも大きな社会問題ですが、次のように述べています。

・2050年には日本の人口は約9700万人に(1億人を超えたのは1967年)

・人口の地域的偏在が加速(6割の地域で人口が半減以下、うち2割は人が住まなくなる!)

・出生率の高い地方部から、低い東京圏への人口移動が続いていることを憂慮

◆目指すべき人と国土の姿では「地域の活力を高め、東京一極集中からの脱却を図る」とし、特に地方圏域の取り組みとして・・・、

・産官「金」学の連携で、地域内で資金が循環

・若者と女性が入ってきやすい農林水産業

・コンパクトシティの形成

・地方都市は周辺の市町村と相互に機能を分担し補完し合う関係に

・平日はブロック中枢都市で働き、休日は田舎で両親の介護を行うなど、ブロック内での地域間連携により、東京への人口移動の「防波堤」に・・・

などとしています。

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増田氏の講演の中で、若い女性が東京(出生率1.09)へ向かっていることへの懸念が示されていましたが、私も同様の懸念を持っています。

増田氏は、人口減少時代の政策として、「若者と女性が活躍できる社会をつくる」、「人口の社会移動構造の抜本改革により、東京一極集中に歯止めをかける」こととしています。

人口減少対策は、すでに“検討段階”ではなく、施策の“実施”が求められています。スピード感を持って取り組みます。

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