首長と教育委員会
川勝知事が学力テストの結果を一部公表しました。
川勝知事は「文科省は知事の了承を得ず都道府県の結果を公表している」、校長名の公表は「先生方の努力をたたえたい」などとしています。
一方、文科省は「ルール違反」と指摘し、静岡県の安倍教育長は「判断の主体は市町教育委員会であり、残念な結果」などとコメントしています。
マスコミ記事は、「川勝平太」あるいは「学力テスト 静岡」などと検索するとたくさん出てきますので、ご確認いただければと思います。
この件についてはさまざまな意見や考え方があります。
義務教育に対する理念やあり方は100人いれば100通りあるとも言われますので、その点は仕方ないことだと思います。
公表は「良い面」と「悪い面」を併せ持っていると考えます。100人が自分の考え方だけを押し付けあっていては、なかなか着地点は見いだせないかもしれません。
教育界にはやや閉鎖的なところがありますので、できるだけ情報はオープンにして、外部の意見も参考にすべきです。しかし情報の中身によっては配慮すべき点もあると思います。
この件については、功罪両面をもう少し考えてみます。
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今回のことで、首長と教育委員会の関係がクローズアップされるのではないでしょうか。
教育委員会については来年度から制度が大きく変わり、新たに「教育総合会議」がスタートします。
★教育総合会議について(PDF)
こどもたちの教育や学力に責任を持つのは誰か…。“人財立国”日本のあり方が問われています。