静岡県産業成長戦略

昨年から議論されてきた「静岡県産業成長戦略」が取りまとめられましたので、骨子を報告します。

10月の記事と合わせてご覧ください。

★産業成長戦略会議(2014.10.2のブログ)

4つの戦略は10月時点と同じで、取り組みが具体化されました。今後重点的に取り組む施策について記載します。

【戦略1】企業誘致・定着の推進

○(項目:以下同じ)防災先進県としてのPRの強化や行政と企業との情報交換の促進

→(重点的に取り組む施策:以下同じ)県内外での積極的な企業誘致・定着活動の強化

○県内事業用地等に関わる総合的な情報整備と誘致活動の強化

→事業用地データベースの活用による企業誘致・マッチングの促進

→外資系企業に対する誘致活動等の強化

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【戦略2】事業用地の確保

○「内陸のフロンティア」を拓く取組の推進

→多様化モデルの創出、防災先進県として情報発信、県境連携の推進(わかりにくいな・・・)

○企業立地適地での工業団地の造成

→小山町湯船原工業団地の着実な整備

→新たな工業用地の把握と早期の事業化

○企業立地などに係る各種規制の見直し

→事業活動を活発化する上での規制への対応(緑地率の見直しなど)

→補助金申請等に係る要件の見直し、企業負担の軽減

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【戦略3】地域企業の事業活動の活発化

○マザー機能を支える地域企業のものづくり力の強化

→地域企業の共同受注体の組織化に対する支援の強化

→優れたものづくり基盤技術の強化

→地域企業への技術支援の強化

○地域企業の海外輸出の促進による販路拡大

→世界市場で競争力があると見込まれる地域企業の輸出促進

→海外向けネットショップの活用による地域企業の海外販路開拓の支援

○資金供給の強化

→企業の設備投資に対する資金支援の強化(当初予算案でも増強しています)

○地域企業を支える人材の確保・育成

→企業ニーズに対応した人材の確保・育成(U・Iターン就職サポートセンターの活用を検討しているが、まだまだ弱い!)

○産業支援機関の機能強化

→産業支援機関の機能・連携強化

→産業戦略推進センター(仮称)の設置(県庁組織を強化)

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【戦略4】次世代産業の創出

○グローバルに競争できる技術を持つ地域企業への集中的な支援

→研究開発・イノベーション機能の強化

→成長産業分野の事業化の推進

→新産業を担う優秀な人材を国内外から確保

→新産業集積クラスターの推進

○国の機関と連携した先端技術の研究開発と製品化、事業化の推進

→国の関係機関と連携した成長産業育成プロジェクトの推進

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以上、県内の経営者のみなさまが、お忙しい中集まっていただいて出していただいたご意見を中心にまとめたものです。

産業の活性化は雇用の安定につながり、それが住民生活の向上につながります。それなくして次世代へのバトンは渡せません。

若干の感想も備忘録的に書いておきましたが、今後、具体的にチェックしていきます。加えて、私も現場の声を伝えて、さらにブラッシュアップしていきます。

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