浜松市の総合戦略
昨日、今日は浜松市政づくしでした。
1日は「浜松市政懇談会」。市長はじめ幹部職員さんと浜松市選出県議会議員の意見交換会でした。
8/26、県に要望した「宝くじ販売利益の配分見直し」、「篠原地区への野球場整備」、「県立高校への特別支援学校(分校)設置」の説明のほか、「浜松市人口ビジョン・総合戦略」、「ゆるキャラGP」などの話がありました(家康くんへの投票をお願いします!)。
私からは「人口ビジョン」等について質問させていただきましたが、静岡県同様、浜松市の転出超過は課題ですね。
H26年は▲390人とのことですが、5年連続転出超過ということでした。
地方の政令市を見ると、新潟市、岡山市、熊本市がわずかながらも転入増なのに対し、静岡市、北九州市は苦労しています。
今後の「総合戦略」の議論に期待したいと思いますが、まさに今日(2日)、それにつながる話を聞きました。
今日は「行政経営諮問会議」を傍聴。第2クールの答申書が市長に渡されました。
メインテーマは、人口減少を見すえた「地域経営」。まさに「総合戦略」への提言でした。
1.原則
(1)人口減少は不可避であり総花的な夢物語でなく、目標人口に対してソフトランディングさせる、メリハリある戦略とすること
(2)即効性があり、政策努力の成果が反映されやすい「転入促進」を中心に位置づけること。その際、製造業に強い市の特性を活かした雇用機会の確保、産業振興を重視すること
(3)政策は原則、新たな予算や起債を伴わないものとするとともに行財政改革と両立させること
(4)多極ネットワーク型コンパクトシティの実現を図ったうえで定住人口を増加させること
2.具体論
(1)転入の促進
①市外からの企業誘致を重視
②その際の重要事項
・本社機能や研究開発部門の誘致
・都市計画区域区分の見直し
・工場集積エリアへの居住地誘導
・子育て世帯への支援体制構築
(2)多極ネットワーク型コンパクトシティの形成
(3)中山間地域の活性化
・林業の再生
(4)今後の取り組み
・工場集積エリアへの交通アクセスの向上
(5)市の特性を活かした取り組み
・高齢者雇用の促進
・航空自衛隊浜松基地所属隊員への定住促進
3.官民連携
(1)ユニバーサルテスティング
(2)公共サービス民間提案制度の創設
(3)ワンストップ相談窓口の設置
(4)地元企業向けPPPフォーラムの設置
「わが意を得たり」がたくさんありました。静岡県でも使えるものがあります。参考にします。
浜松市は年内をめどに「総合戦略」を策定するようです。
「合計特殊出生率」は“1.84”で検討しているようですが、県の“2”とかい離します(希望する子どもの数ということでした)。
転出超過対策とともに少子化対策についても、今後の検討状況を注目します。