福井型18年教育

浜松は猛烈な雨と浸水被害ですね。そんな中で県外に視察に出ていることに少々後ろめたさも感じますが、その分成果を出せるよう、しっかり勉強してきます。

昨日の視察先は福井県でした。福井県は小中学生の学力調査、体力調査ともに全国上位にランクされています。

昨日は、午前中に教育委員会、午後は教育研究所を訪問し、福井県の人材育成の取組をヒアリングしました。

西川福井県知事は非常に教育政策を重視しています。特に就学前の幼保段階から高校まで、トータルでの教育システム「福井型18年教育」を進めています。

それを支えるもののひとつに、まず家庭や地域の特性があります。三世代同居率の高さやコミュニティスクール、PTAボランティアなど、すでに“社会総がかり”の基盤ができているようです。

次に少人数学級。県単独加配教職員は136人(静岡県はたしか45人)と大きな予算を投入しています。

英語教育にも力を入れており、ALTを92人配置しています。さらに「Fuku福-English」という独自の教材を作っています。

これは英語で地元のことを紹介できるようになってほしいとの思いで高校生に配布しているようです。“グローカル”を地でいく素材ですね。1冊いただいてきましたので、参考にします。

これらの施策を支えているもののひとつが教職員のスキルアップです。教育研究所のHPをみると凝っているわけではありませんが、施策がわかりやすく示されています。

★福井県教育研究所

パスワードがないと見られない項目が多いですが工夫されていました。

「家庭教育相談・応援サイト」は、勉強や生活面の心配事などにわかりやすく対応しています。

この中にはありませんが、福井大学教職大学院との連携による教職員のスキルアップのしくみは国内でも独自の取り組みのようで、静岡県でも静大教職大学院とのコラボで何か工夫ができないか、参考になりました。

今日はこれから石川県羽咋市と富山市に行きます。

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