浜岡原発視察

Dsc_2070本日、県議会会派「ふじのくに県議団(17人)」と「富士の会(3人)」が統合し、新たに「ふじのくに県民クラブ(20人)」を設立することを発表しました。

12月定例会から新会派となります。人数では多数会派には及びませんが、政策集団としてガンバります。

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さて午後は、会派メンバー8人で浜岡原発を視察しました。

廃炉が決まっている1号機、2号機は燃料の搬出も終わり、いよいよ第2段階の「原子炉周辺領域の解体」に入ります。排気筒(煙突みたいなの)やタービン設備などを平成34年度までかけて撤去します。

原子炉本体の解体は平成35年度~41年度の予定で、さらに建屋の撤去までには平成48年度くらいまでかかるとのこと。

廃炉ひとつとっても息の長い作業になります。

3号機、4号機は新規制基準への適合性確認審査を申請中ですが、まだ他の原発の審査を行っており、浜岡原発の審査には時間がかかりそうです。

一方、地震・津波に対する安全性向上対策工事は、原子炉建屋横の「フィルタベント」、高台40m地点の「緊急用ガスタービン発電機(免震構造の建屋)」、高台30m地点の冷却水用「地下水槽」、海側には海抜22m×延長1.6㎞の「防波壁(写真)」、東西の河川側には22m~24mの「被服盛土」などが進行中で、「緊急時対策所」の増築も行っています。

現在の予定では、平成28年9月には4号機、平成29年9月には3号機の対策が完了するとのことです。

今後の課題のひとつに、使用済燃料の処理があります。

今後、浜岡原発構内に使用済燃料の一時保管のための「乾式貯蔵施設」を設置する計画です。約50m四方の建屋に、「金属キャスク」という保管装置を設置し、その中で使用済燃料約2200体を貯蔵できる設備を造る予定です。

過日の欧州調査では、スイスの「中間貯蔵施設」を視察し、施設やキャスクの安全管理などについて調査してきました。

写真は撮れなかったので、施設のHPをご紹介します。英語ですが「cask storage hall」が貯蔵施設にあたります。映像や画像を見ればどういう管理をしているかがわかります。

★ZWILAG社(zwilag zwischenlager würenlingen ag)のサイト

資料ももらってきたので、今後、英語の辞書と格闘しながら勉強します…^^;