明治日本の産業革命遺産

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昨年世界文化遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」のうち長崎エリアの構成資産を、三菱重工業労組選出議員の案内で視察させていただきました。

「第三船渠」や「ジャイアント・カンチレバークレーン」など一般公開されていない資産についても特別に見学させていただきました。

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これらは稼働中ゆえのさまざまな課題があるようです。(写真上は旧グラバー住宅からみたクレーン)

三菱の歴史を伝える「旧木型場」は1898年に建築されたレンガ造りの施設で、現在は改装され「史料館」となっています(写真・一般公開施設)。

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ここでは三菱重工社員による説明を行っており、当時の歴史をわかりやすく伝えていました。

「旧グラバー住宅」は観光名所として有名な施設で、個人的には約40年前、中学校の修学旅行で行った記憶があります。当日も中学生らしい修学旅行生が訪れていました。

地元住民ボランティアによる説明を受けたが、構成資産の文化的価値はこうしたボランティアの説明を聞かないとなかなかわかりません。富士山をはじめとする本県の世界遺産においてもこうしたボランティアの育成が重要です。

波風が強く「軍艦島」を見ることはできませんでしたが、「旧グラバー住宅」近くにある「軍艦島デジタルミュージアム」を視察しました。ここは民間事業者により運営されており、施設は小さいですがデジタル技術を駆使した展示が行われており参考になりました。

長崎市は坂が多く観光資源が集中しているという特徴があります。この特徴を生かし「長崎さるく」と銘打ったまち歩きや体験ツアーを観光の中心に据えており、多数のボランティアや事業者がこれに協力し、まちを挙げて観光産業を促進している姿勢がうかがえました。