6月は「環境月間」
今年度「企画くらし環境委員会」に所属することになったので、最近、所管業務を調査しています。環境政策のヒアリングを受ける中で気になることがありました。
まず評価できる点。
静岡県内の家庭から出される一人1日あたりゴミ排出量は減少しています。
2008年 1021g でしたが、2014年は902g まで減少。H32年の目標である815gに向け着実に進捗しています。3R(リデュース・リユース・リサイクル)が浸透してきたことがうかがえます。
課題もあります。
地球温暖化対策として重要なCO2削減。県では2020年度に2005年度の20%削減を目標にしています。2013年度の削減率は12.1%でまずまずの進捗状況ですが、中味が問題です。
排出の絶対量が多い産業部門は、景気動向もありますがすでに20%近い削減が進んでいます。一方、家庭(民生家庭部門)からの排出は逆に増えているということです。詳しく見ると2009年度を底に増加し2011年度には2005年度の排出量を上回ったとのこと。
温室効果ガスの排出を野放しにしておくと、2100年の日本は気温が3.5~6.4℃上昇、海面は60~63㎝上昇するといわれています。私たちは家庭でのCO2排出抑制を進める必要がありそうです。
またゴミは減っていますが「食品ロス」がクローズアップされています。
国内で食べられるのに捨てられてしまう食品廃棄物は年間約642万トン。約2300万人の食事量を捨てていることになります。世界中では8億7千万人が栄養失調で苦しんでいます。「もったいない」だけでは済まされない問題です。
県は「食品ロス削減プロジェクト」に取り組みます。家庭からの食品ロス削減のほか、余剰食品を生活困窮者に届ける「フードバンク」事業にも取り組みます。
県の環境基本計画では「低炭素社会」「循環型社会」「自然共生社会」をめざしています。
5/30は「ごみゼロの日」。6/5は「環境の日」。さらに6月は「環境月間」ということで、県は取り組みを強化します。6/1から「エコチャレンジ・トライ」が始まります。みなさんもエントリーしてエコライフにチャレンジしてください。
★ふじのくにエコチャレンジ(2015年度となっていますが近日中に更新予定)
なお5/27(土)17時からのFM Haro76.1「遊佐ちえみの聞いちゃえ!静岡の政治」では、この内容を詳しくお伝えする予定です。
下記のサイトからインターネットでも聴くことができます。ぜひお聞きください。