広聴活動の大切さ

Kiku

静岡県は「行財政改革大綱」に基づき、H26~29年度の行財政改革の取り組みを進めています。

★行財政改革大綱

基本姿勢を「県民本位」「行政の生産性の向上」「手段の最適化」とし、3つの戦略に区分して進めています。

戦略1は「透明性と県民参加による行政運営」、戦略2は「市町や民間と連携した行政運営」、戦略3は「未来を見据えた行政運営」となっています。

戦略2・3については、「自治体間の広域連携」「官民連携」など行政組織の全体最適化や、「新公会計の活用」や「ファシリティマネジメント(FM)」などを使った将来負担の削減など、これまでもいろんな提言をしてきたつもりです。

一方、「県民参加」については、まだ十分に自分の考えが反映できていません。

公会計改革を活かしたわかりやすい説明と、それを活用した広聴広報活動が今後の課題かな・・・と思っています。今後、取り組んでいきます。

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それはさておき、「県政に県民が参加する」、この当たり前のことが「行政改革」というのも、おかしな話だと思いませんか?

現実的にこれまで政治が一部の関係者だけで行われてきたということの裏返しなのかもしれません。

一部の関係者というのは、知事や市長といったリーダーの他、県や市の職員、議員などということになりますが、こういうメンバーがプレイヤーで、それ以外の人々は観客になってしまっていたのではないでしょうか。

もちろん、行政の仕組みとしては、審議会とかパブリックコメントとか、これまでも住民が参加する仕組みがなかったわけではありませんが、十分に機能してきたかというと、いささか疑問です。

私たち議員も、県民のみなさんの声を聴いていますが、私たちに入ってくる住民の声にはやはり限りがあります。

「間接民主制」はここまで社会が大きくなってくるとある程度仕方ないと思いますが、「お任せ民主主義」では困ります。

右肩上がりの成長期であれば、潤沢に入ってくる税金で「あれもやる・これもやる」でよかったでしょうが、もうすでに「あれも・これも」じゃなく、「あれか・これか」の時代になっています。

そんな時代だからこそ、多くのみなさんが参加できる仕組みを作って、声を聴くということを、
やっていかないといけないと思います。

写真は静岡県庁本館にかかっている看板。旧字体で書くと「県庁」の言葉の意味が分かります。

県庁は「県民の声を聴くところ」です。多くの若者の声を聴く仕組みづくりを勉強します。

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