空港経営健全化と航空機産業

Solae

9月定例会が閉会しましたが、休む暇はありません。今日は東京で行われた「国際航空宇宙展」と「空港コンセッションセミナー」に行きました。

午前中は「航空宇宙展」を視察。静岡県ブースでSOLAEの企業関係者と意見交換しました。

県は今年度から、設備投資と人材育成の支援制度を導入しましたが、これらは昨年のこのイベントでいただいたご意見を参考に担当部門に検討してもらったものです。今年も認証取得やイベントでのサポート体制などいくつかのご意見をいただきました。できることからやっていきます。

今年驚いたのは、自治体ブースが増えたこと。10県ほど回って状況を見てきました。航空宇宙産業は次世代産業の柱の一つ。いずこも考えることは同じです。

ある県の担当者は「県の枠を取っ払わないと海外に勝てないよ…」と。その県ではすでに他県の企業との連携を進めているとのこと。共同受注体組織の設立だけでは太刀打ちできません。静岡県も事業者の皆さんの声を聴きつつ、視野を広げて先を見て手を打たないといけませんね。

会場には航空機メーカーの展示などもあったようですが、午後の予定があったので、残念ながら見ることができませんでした(大好きなのに…)。またビッグサイトの別会場では「福祉機器展」もやっていたようですがこちらも見る時間がありませんでした。もし来年もあれば十分時間をとって見に来たいと思います。

午後は有楽町へ移動。参加したセミナーでは、空港へのコンセッション導入の最新動向と事例を聞きました。

コンセッション方式は、今年度、関空・伊丹と仙台空港で既に導入され、高松空港でも基本スキームが示されています。今後は神戸空港と富士山静岡空港が続き、さらに北海道内7空港のバンドリングでの検討が進んでいます。

講師は先導的空港経営検討会議にも参加していた新日本監査法人の職員。静岡の事情にも通じており、浜松の下水道コンセッションにも携わっているとのことでした。閉会後の個別質疑の時間をいただきましたが非常に参考になりました。

他の空港と違い、乗降客の少ない富士山静岡空港では運営権対価の設定では、県の持ち出しをどの程度見積もるかが課題と考えられます。このあたりのスキームをよく検証したいと思います。

その後は研修会場近くの「ふじのくにに住みかえる 静岡県移住相談センター」に立ち寄り。有楽町駅東側の東京交通会館にあるこの施設は、7月にフロア移転しリニューアルしました。

ここでもいくつかの新しい情報を入手。最新情報は“現場”にあり・・・ですね。

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