オープンイノベーション
午前中、「知財のミカタ ~巡回特許庁 in 浜松~」に行ってきました。
聴講したメインセッションのタイトルは「第四次産業革命がもたらすオープンイノベーションの新潮流とものづくり企業の将来」。今後の浜松にとって大きな課題です。
松本毅氏(ナインシグマ・アジアパシフィック株式会社 ヴァイスプレジデント/元大阪ガス オープン・イノベーション室長)と冨樫良一氏(コマツ CTO室 Program Director)の対談で行われたこのセッション、非常に面白いお話をうかがうことができ、オープンイノベーションの重要性を痛感しました。(CTO=Chief Technology Officer)
大阪ガスは2008年からオープンイノベーションの仕組みを構築し、2015年度までに354件の技術ニーズ・シーズを公開。大学や大手企業、ベンチャー企業などから4000件もの技術ニーズ・シーズの提案を受け、175件の連携事業を実施。すでに1500社以上の企業に新たな提案を行っているとのこと(ガス会社がそんなことやってるなんて、全く知りませんでした・・・)。
コマツはIoTの活用で有名ですが、「ダントツ商品」から「ダントツサービス」、さらに「ダントツソリューション」へと進化・深化させ、「SMART CONSTRUCTION」と銘打ち、現場の最適化を進めています。自社製品の向上から、自社サービスの向上、さらにお客様のオペレーションを直接支援しているということです(コマツなしには仕事ができない・・・というステップ)。
お二人の対談から多くのヒントをもらいました。
まず行政は、企業(ニーズとシーズ)をつなぐ「イノベーション・エージェント」の役割を強化することが必要かと。県は平成27年度「オープンイノベーション静岡」を設置しましたが、現状をチェックしないといけませんね。
ものづくり企業は将来の「あるべき姿」を描くことが必要かと。コマツが、製品を売ることから、サービスの見える化、さらにはソリューションサービスへと変化しているように、自社の将来の方向性を明確にすることが求められていると感じました。
このほか一次産業のイノベーションや、Bosch、Intelなどのお話も・・・。午後からも面白い話があったんだろうな~と思いながら、会場を後にしました。私もインプットばかりではダメですね。アウトカムを出さないと・・・^^;