平成31年度当初予算の概要

2月13日から静岡県議会2月定例会が始まっています。すでに論戦が行われていますが、議案調査等々ですっかりブログ更新をサボっていました。

平成31(2019)年度当初予算の概要を簡単にお知らせします。(金額は四捨五入で億単位としました。端数処理の関係で計算が合わないところがあります)

<一般会計予算案>

総額は1兆2066億円と前年度当初比で1.6%の増加(+194億円)となっています。

●歳入

歳入の根幹となる県税は4820億円(△10億円)。政令市への税源移譲による個人県民税の減(△39億円)や、自動車税環境性能割の創設に伴う自動車取得税の減(△34億円)などはありますが、企業収益の改善による法人2税の増加(+42億円)、地方消費税の増(+11億円)のため前年度比△0.2%減を見込んでいます。

私が常にチェックしている起債(=借金)は、通常債が893億円(+177億円)、臨時財政対策債が625億円(△135億円)の1518億円(+42億円)と前年増となっています。

●歳出

昨年の豪雨災害を踏まえ国が3年間で取り組む「防災・減災・国土強靭化のための緊急対策」を活用した事業(136億円)など投資的経費が増えています。

また少子高齢化による福祉事業の強化のため扶助費が引き続き増加しています。

●県債残高

一般会計の県債残高は、平成30年度当初見込2兆7511億円に対し、平成31年度末は2兆7633億円となる見込みです。

特別会計と企業会計を合わせた総県債残高は、平成31年度末で2兆8895億円となる見込みです。

<主な事業>

●浜松西警察署が開署

浜松市西区を管轄する浜松西警察署が4月1日に開署します。内装に天竜材を使用するほか、非常電源や井戸の確保など災害時の対応も万全。地域のみなさまの安全・安心が高まります。

●こども医療費助成制度

新年度から所得制限を廃止します。また昨年10月にスタートした18歳年度末までの拡充は、本年10月から浜松市でも実施されることになる見込みです。2022年度までの期間限定で政令市にも一部県が助成することになりました。

●ラグビーワールドカップ2019

地域活性化に資する最大のイベントがラグビーW杯の開催です。9月20日から11月2日までの開催期間中、エコパスタジアムで4試合開催されるほか、浜松駅前にファンゾーンが設置されます。

●次世代産業の創出

EVシフト対応や自動運転の実証実験を進め、自動車産業の変革に対応するとともに、航空機産業や医療健康産業への参入支援に取り組みます。またIoTを活用した農業・水産業支援も行います。

●スクールサポートスタッフの増員

教職員の多忙化が課題となる中、校務を支援する人材を増員し、子どもたちに向き合う時間の確保に努めます。

●多文化共生関連事業

昨年末の入管法改正により4月から外国人労働者の受け入れが拡大されます。県は一元的に対応する窓口を設置するほか、担当理事を設置しこれまで以上に多文化共生施策を推進します。

●防災・減災緊急対策

昨年の西日本豪雨を機に実施した重要インフラ緊急点検の結果を踏まえ「防災・減災・国土強靭化のための3か年緊急対策(136億円)」を実施します。またこれに合わせて緊急治水対策や河川砂防対策を強化します。

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とても書ききれませんので、詳しく知りたい方は県のHPをご覧ください。

★平成31年度当初予算概要