Japan IT Week

県の施策や私たち議会の活動にはITの有効活用が求められています。

ところが非常に専門性が高く、私のような素人にはなかなか近寄りがたいところがあるのですが、意を決して視察に行ってきました。

キッカケは浜松市北区から初当選した良知駿一議員の存在です。36歳の彼の前職はIT技術者。こういう職歴の若者が議員になるのも時代の流れでしょうね。

東京ビッグサイトで行われていた展示会に、彼に同行してもらい、所見を聞きながら、活用できそうな技術について調査してきました。

ヒアリングした主な内容は次のとおりです。

◆ビッグデータ
 私たちはスマホでさまざまなアプリをダウンロードして便利に使っていますが、その見返りに位置情報をはじめ多くの情報を提供しています。そのビッグデータを活用し、たとえば中心市街地活性化などを検討する場合に、「いつ(季節や時間帯)、どのような属性の人が(年齢別男女別)、何人くらい、そのエリアを訪れるのか」、また「特定の属性の人がどのような移動経路を取っているのか」のビッグデータ解析により、対策を考えるなどの利用が可能とのことでした。

◆AI・業務自動化
 RPA(ロボティクス・プロセス・オートメーション)は自治体でも徐々に導入されています。民間に比べ遅れていますが、業務の標準化や共通化など進めることで、まだまだ効率化は可能です。一方、RPAがよいのか、他の手法がよいのか、その見極めはまだ課題です。幅広い知識を持つ人のアドバイスをいただく必要がありそうです。
 議会をはじめ会議や打ち合わせが多い自治体では、会議録作成に音声認識クラウドアプリケーションを活用し、スピードアップと工数削減が検討できそうです。

◆デジタルマーケティング
 県民各層に政治を身近に感じてもらうためには、属性に応じた情報展開が必要ですが、これまであまり検討してきませんでした。このマッチングを考える必要がありそうです。デジタルマーケティング手法を用い、子育て世代のママさんや若者の声など、さまざまな有権者の声を聴き、情報戦略に活用していくべきと考えました。

◆WEB戦略
 議会広報のあり方も戦略的に行う必要があると強く感じました。SNSの活用や漫画、動画の利用など、時代に合わせた手法の検討が必要です。

費用対効果を考えながらできることからIT技術を導入していくべきです。昔、片山善博さんが、「古いものを見たければ、博物館か議会に行け」と言っていましたが、世間から揶揄されないように、デジタル時代に対応した議会改革を進めていかないといけませんね。

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