兵庫県の防災対策(慶應議連視察②)

阪神淡路大震災から来年1月17日で25年。早いものです。私も2月中旬に1週間ボランティアに行きましたが、あの時のことは忘れられません。

今回の視察は県庁の「災害対策センター(写真)」でのヒアリングでしたが、神戸に行ったら「人と防災未来センター」もお勧めです。私は2度行ったことがあります。

まずは県民に防災意識をいかに持たせるか。結局基本は“自助”なんですよね。

兵庫県は発災の記憶を風化させないよう、毎月17日を「減災活動の日」とし県民運動を推進しています。また南海トラフ巨大地震をわかりやすく説明するYouTube動画を配信しています。「相武紗季と学ぶ」で検索できます。5分と10分のバージョン。なかなかイイかも。

私が注目したのは、H29.3に制定した「ひょうご防災減災推進条例」。これをベースに災害時要支援者対策を全県で推進しています。

最近“個人情報”の壁があり、地域で要支援者情報の共有が難しくなっています。この条例により“共助”を強化しようということです。具体的には、ケアマネさんがケアプランを作成する際、自主防災組織と連携し、個別支援計画(災害時ケアプラン)を作成しているとのこと。

別府市の事例を参考に、H30年度播磨町、丹波篠山市でスタートし、R1年度は県内41市町に拡大、各地でモデル地区を選定し推進しているとのこと。要支援者対策は静岡県にとっても非常に大きな課題です。参考にしたいと思います。