コロナ対策の新たな方針(5/15緊急事態措置の指定区域除外に伴う静岡県実施方針)
一日遅れの記事になってしまいましたが、昨日公表された県の新たなコロナ対策方針についてご報告します。
県独自に設定した「警戒レベル」は「レベル3(県内注意・県外警戒)」と評価し対応を進めます(写真データ)。
詳しくは県の「★対策本部資料(PDF)」をご覧いただきたいのですが、結構なボリュームなので、この中の18ページからにある「資料4」の要点のみ報告します。
◆休業要請
遊興施設等、運動・遊技施設に対しての休業要請は5/18以降解除します。
◆「新しい生活様式」への移行、継続
県民のみなさまには、「密閉」「密集」「密接」の「三密」を徹底的に避けていただくとともに、手洗い、マスクの着用、ソーシャル・ディスタンス(人と人との距離の確保)などの基本的な感染対策を継続してください。
事業者のみなさまは、在宅勤務、時差出勤等、人との接触を低減する取組を引き続きお願いします。
◆県内での行動制限
①外出自粛
繁華街の接待を伴う飲食店等、これまでにクラスターが発生しているような施設や「三密」のある場については、外出を避けるようにしてください。それ以外の外出については、「新しい生活様式」を徹底した上で、外出自粛は求めません。
②催物等の開催
大規模な催物等の開催については、リスクへの対応が整わない場合は中止又は延期することを含め、主催者による慎重な対応をお願いします。
比較的少人数のイベント等については、感染防止策を講じた上での開催など、適切な対応を行えば開催は可能とします。
③施設管理者への感染防止策の徹底
業種ごとに策定されたガイドライン等(別添資料2)を参考に、施設ごとの感染防止対策に万全を期すようお願いします。
とりわけ、特定地域からの来訪者が訪れる可能性のある地域の施設については、「三密」をつくらないことなど感染防止策の徹底を強くお願いします。
◆県境を跨ぐ移動に関する行動制限
特定地域など相対的にリスクの高い都道府県への移動、その地域からの来訪については、極力回避するようお願いします。
累計の感染者数が少なく、感染状況が限定的な近隣県については、県内移動に準ずる形で可とします。その他の県との往来については、感染状況を踏まえて、できる限り避けるようしてください。
◆「ふじのくに基準」に基づく監視体制と「警戒レベル」の更新・発表
「ふじのくに基準」に基づき、感染の状況等を継続的に監視・評価し、その変化が認められた場合は、「警戒レベル」を変更し、適切な対応を行います。
◆医療提供体制
現時点ではクラスターの発生など、感染の急速な拡大の恐れが否定できないため、再度の感染拡大を早期に把握し、命を守るとともに、医療提供体制の確保に資するため、医師の判断に基づく PCR 検査等を積極的に実施します。
また医療機関によるECMOや人工呼吸器等、治療に必要な機器の整備を促進するとともに、第2波に備え医療資材・衛生資材の確保を進めます。
◆学校教育活動
小中学校の再開は市町教育委員会が進めますが、地域の感染状況に応じて、感染予防に最大限配慮した上で、段階的に学校教育活動を再開する方針を県として支援していきます。
なお、県立学校については、5/25に再開することとし、「三密」を避けるため換気等に配慮するほか学校によって時差登校や短縮授業などを実施します。部活動は6/1から段階的に再開します。授業の遅れは長期休暇の短縮や土曜授業の実施などでカバーします。
◆地産地消「バイ・シズオカ」の推進
県内の生産者、販売者、施設管理者などは、需要の大幅な減少によって大変厳しい状況となっているため、県民のみなさまには、これまで以上の県産品の購入や県内施設の利用をお願いします。
また、この消費行動の変容を一時的なものとするのではなく、引き続き新しい暮らし方(BUY シズオカ)として静岡に定着させていくようお願いします。
県は県内の感染状況等に留意しつつ、県内における社会経済活動の日常化への取組を支援していきます。
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このほか川勝知事の記者会見では、大学生への支援(県によるアルバイト受入)も表明されました。
詳細は下記の知事メッセージをご覧ください(動画と文章がご覧いただけます)。
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報道からはなんとなく“浮ついた様子”がうかがえますが、感染拡大は収まっていませんし、治療薬の開発もまだです。
本県産業を支える製造業にとっても需要回復が見込めない中厳しい状況が続きます。中小企業への影響も大きくなっていることから、引き続き状況を注視し、適切な対策を進められるよう気を引き締めていきます。