コロナ下の産業状況
先日、静岡県信用保証協会を訪問しました。
同協会は中小企業が金融機関から資金調達する際、公的な保証人としてサポートしており、県内約12万社と言われる中小企業のうち約4割が利用しています。特に昨今のコロナ禍の中、利用が急増しているため、その実態等をヒアリングしてきました。
新型コロナウイルス感染症対策融資制度の申込状況は下記のとおりです。
(写真データは「保証承諾」なので「申込」より遅れて増えています)
2月 11件 1.8億円
3月 775件 179億円
4月 7552件 2208億円
5月 13677件 2403億円
6月 9057件 1427億円
7月 5514件 866億円
8月 3588件 509億円
R2.2月から8月の申込累計は40,174件、7595億円、保証承諾は36,808件、6333億円となっています。
ピークは4月後半から5月で最近は減っています。
しかし今も借り入れが続いているということは、企業の経営環境は引き続き予断を許さないということです。9月定例会には、この制度の12月までの延長が提案されています。
6月定例会では、サプライチェーンを切らさないための事業継承支援のしくみを議論しましたが、同協会のノウハウが大きいように感じました。
毎月送られてくる経営コンサルタントのメールマガジンに次のくだりがありました。
◆「潰れそうです。助けてください」と言わぬまま、企業は倒産します。重傷者数の発表のように注意喚起されることはありません。
雇用と産業を守るために動向をウォッチしていく必要があります。