浜名湖のアサリ(視察報告③)
浜名湖の潮干狩りが中止されて数年が経ちます。私も浜名湖のアサリは大好きで、子どもが小さい頃はよく連れて潮干狩りに行ったものです。(★2013年のブログ記事)
8/8の視察では、県水産・海洋技術研究所 浜名湖分場と浜名漁協を訪問しお話をうかがいました。
浜名湖のアサリは2008年に6007tの漁獲量がありましたが2021年は300tにまで激減しています。これは浜名湖に限った現象ではなく全国的に減っているとのこと。また北海道サロマ湖でアサリが取れているとは初耳でした。
不漁の要因は、水温の上昇、塩水化、底質の変化、餌の減少、害敵の増加、獲り過ぎ・・・などいくつか考えられますがわかっていません。これらが複雑に絡み合っているものと思われます。
現在、クロダイやエイ、ツメタガイの食害防止のための網被覆や、竹で柵を設置し流速を緩和するなど対策を進めています。
また私も関心を持っているのがアマモ場の再生です。温水化や栄養塩不足などによりアマモ場も減少していますが、以前の記事でも書いたとおり岡山県などでは資源再生につながっています。
生態系を維持するにはこうした自然環境全体の整備・保全が必要です。時間はかかるかもしれませんが、子どもや孫の未来のために浜名湖の環境を守っていきます。
写真は数年前のもの。こんな大きなアサリは最近見かけませんね・・・。