九州縦断
10/18-20、コロナで久しく実施していなかった常任委員会の視察を行いました。私が所属する建設委員会は、福岡・熊本・鹿児島と九州を縦断しました。
福岡市では、市中心部の幹線道路で天神~中州を結ぶ4車線の「春吉橋」の架け替え工事を視察しました。架け替えの時には仮設橋を造るのが常識ですが、仮設橋をそのまま残して利用しようという話を聞きました。
ここは博多名物の屋台が並ぶエリアで、そういう使い方があるのか・・・と目からウロコでした。インフラ老朽化が進む中、こういう事業が増えてきます。県内には博多のような繁華街はありませんが、今後のまちづくりにおける公共空間の使い方の参考になりました。ちなみに「春吉橋」の書はタモリさんの手によるものだそうです。
熊本県では2ヵ所視察しました。まず熊本市でJRの高架化事業と駅周辺の開発をうかがいました。事業費600数十億円の事業に対し、民間投資やさまざまな便益により事業効果は1000億円を超えるとのこと。今後、沼津駅周辺で鉄道高架化事業が行われるのでその参考にしたいと考えます。
次に2年前にあった球磨川の水害対策を調査しました。県庁で県の担当部門から流域治水の全容を聞き、続いて人吉市で放水路を造っている現場を視察しました。担当者の方が持っている立体地図を見ると人吉盆地の地形とボトルネックになった様子がよくわかります。地形や河川に応じた流域治水の検討が必要です。
9/23-24の台風15号では県内で大規模な浸水被害が発生しました。想定外の豪雨災害が相次いでいることから、流域治水の取り組みをさらに強化する必要があります。おカネがかかりますが、安全・安心の確保は最重要テーマです。
鹿児島では、アフターコロナを見据えたクルーズ船の誘致と港湾整備の状況を視察しました。ここでは22万トン級の超巨大なクルーズ船の誘客を進めています。清水港ではそこまでのクルーズ船は考えていませんが取り組みの参考にしたいと考えます。
ウィズコロナ時代で視察をオンラインで行うことが増えましたが、現場・現物・現実を見ると、説明では気づかないさまざまな発見があります。研修はオンラインでもできますが、視察はやはり三現主義(現場・現実・現物)が基本ですね。