平成27年度決算見込み
平成27年度一般会計決算見込みが示されました(単位は百万円)。
歳入 1,227,284
歳出 1,213,589
差引 13,695
繰越充当財源 8,039
実質収支 5,656
報道では「実質収支 56億円の“黒字”」と言いますが、単なる“収支残”です。
企業経営では重要な数字ですが、借金も収入(歳入)として扱う行政にとってあまり意味のある数字には思えません。
歳入の特徴は、県税収入の増。
前年度比約405億円の増で、その多くは消費税引き上げ分によるものです。
地方消費税は平成27年度899億円。平成26年度の553億円に対し346億円増えています。
消費税は平成26年4月、5%→8%に引き上げられましたが、そのうちの“地方の取り分”も1%→1.7%に増えています。
平成26年度中は税率アップの効果が期ズレのためすべてが反映されませんでした。それが平成27年度はフルに反映されたため税収が増えました。
法人二税(法人県民税・法人事業税)は1279億円で前年度比22.57億円の増。企業収益の増加もあるかもしれませんが、税制改正の影響が大きいと思われます。
10月の決算審査では財務諸表が示されますので、貸借対照表や行政コスト計算書、キャッシュフロー計算書なども活用して分析します。